JRAは7日、2024年度調教師免許試験(新規)合格者を発表。
前川恭子調教助手(栗東・
坂口智康厩舎)が合格し、
JRA初の女性調教師が誕生することになった。
前川助手はかつて崎山厩舎のスタッフとして
ウエスタンダンサーを担当し、08年
京阪杯を勝利。崎山厩舎解散後、坂口厩舎へ。経験を積んできた。
そして、この日、狭き門を突破。会見で「長年、競走馬に関わる中でより多くの馬の小さな変化に気づくことで、より能力を発揮させられるようになりたいと思ったのが志望したきっかけです。小さな変化に気づくには、馬に余裕を持って関わっていくことが大切だと思うので、働きやすさを大切にしていきたいです」と抱負を口にした。
「勝ちたいレースはないので関わった馬たちが、関わった馬が血を残していってくれることが目標。そのためにもなるべく大きなレースを勝ちたいです」とし、「女性の方にこの世界にもっと入ってきてもらいたいと思っているので、そのきっかけになれば。女性従業員が入って来てくれたらうれしいですし、みんなで協力して働きやすい厩舎を作っていきたいです」と未来を見据えていた。
【2024年度調教師免許試験(新規)合格者】
秋山真一郎 浅利英明 佐藤悠太 高橋一哉 田中勝春 柄崎将寿 東田明士 前川恭子 宮地貴稔 ▽
JRA調教師試験 受験資格は28歳以上。第1次が筆記試験と身体検査、合格すると第2次で口頭試験と人物考査が行われる。いずれも競馬法規や調教、馬学、衛生学、飼養管理など幅広い専門知識を問われる。合格後はタイミングにもよるが技術調教師として1年ほど研修、準備期間を経て開業するケースが多い。今年の申請者は133人、第1次試験が9月13日、第2次試験が11月28〜30日にあった。
スポニチ