JRAは7日、2024年度新規調教師免許試験の合格者9人を発表。現役ジョッキーでは、
秋山真一郎騎手(44)=栗東・フリー、
田中勝春騎手(52)=美浦・フリー=が名を連ねた。
一発合格だ。レース騎乗と勉強の両立で新規調教師試験の難関を突破した秋山真。1度目の受験でクリアし、「いろんな人が声を掛けてくれて、すごく励みになりました。皆さんに感謝しています」とホッとした表情を見せた。
27年間務めた騎手からトレーナーへの転向。動機について「(JRA)全10場重賞制覇が迫った時はそれを意識して達成できて、今度は1000勝も。次の目標はと考えた時に競馬界、JRAに恩返しできるのは調教師しかないと思った」と説明した。目標について聞かれると「騎手としての仕事が残っているので、明確にこれというのはないのですが」と少し困惑したものの、「師匠の野村彰彦先生と、父が所属していた小林稔先生。その2人の調教師さんが目標というか、尊敬しています」と大先輩の名を挙げた。
これまでJRA重賞38勝(うちG1・2勝)を含む1056勝をマークしたベテランは、来年2月末にステッキを置く。「憧れてジョッキーになって20年以上。楽しめましたからね。残り少ない時間、違う景色が見えるのかな」と。
セカンドステージを迎えるまで残り約3カ月。感謝を胸に騎手道を歩む。
◆同期の武幸師「馬の調教を手伝いながら勉強している姿を見ていて、応援していました。小学生の時から一緒で、これで(定年の)70歳までずっと一緒にやっていくことになりましたね。とても真面目で努力する人なので、受かって良かったです。ラ
イバルというよりも、ともに頑張っていきます」
提供:デイリースポーツ