「
阪神JF・G1」(10日、阪神)
デビュー3年目の
永島まなみ騎手(21)=栗東・高橋康、ルーキーの
田口貫太騎手(19)=栗東・大橋=が7日、そろってG1初騎乗を決めた。まなみ騎乗の
スウィープフィート、田口騎乗の
ニュージェネラルが抽選を突破して2歳女王決定戦の出走権を獲得。夢舞台に挑む心境をそれぞれが語った。
願いが通じた。
永島まなみと
スウィープフィートのコンビが9分の4の抽選を突破。G1初騎乗がかなったまなみは「憧れていた舞台。阪神競馬場の出身なのですごくうれしいです」と声を弾ませる。
コンビ3戦で人馬の絆を強め、たどり着いた大舞台。「前向きさがあって千二でデビューしましたが、スタミナもあって距離も持ちそうだった。馬の落ち着きが出てきたことが大きいですね」と成長する姿に目を細める。
今年はキャリアハイのJRA46勝をマーク。
今村聖奈の持つ女性騎手年間最多勝利記録51勝にあと5勝と迫る。飛躍のきっかけは、ある先輩の金言だった。「去年、横山典さんに“その馬の固定概念にとらわれるな”というアド
バイスを頂きました。一つでも多く、長所、短所を分かってあげるのが一番大事と教えてもらってから競馬に対する向き合い方、考え方がすごく変わりました」と明かす。
信頼するパートナーと挑む初G1。「デビューから乗せてもらっているスウィープと素晴らしい舞台に立たせていただける。オーナー、庄野先生、厩舎の方々に感謝しないといけないと思います。いつも一生懸命に走る
カワイイ子。一緒に力を合わせて全力で挑みたい」。小学5年生から阪神乗馬スポーツ少年団で汗を流した少女は今や、人気ジョッキーとなり、夢の舞台へ。憧れでは終わらせない。思い出の仁川で勝利を目指す。
提供:デイリースポーツ