土曜阪神9Rの
エリカ賞(2歳・1勝クラス・芝2000m)は条件戦ながら、古くからクラシックの登竜門として知られている一戦だ。86年以降に限っても、勝ち馬からは
クロフネや
キングカメハメハなど、
JRA・GI勝ち馬が7頭も出ている。また、2着以下に終わった馬にも、後の活躍馬がズラリ。それだけに馬券を抜きにしても見逃せない一戦となる。
今年は混戦模様だが、最も注目したいのは
メリオーレム(牡2、栗東・
友道康夫厩舎)だ。このレースで過去4勝を挙げる友道厩舎の
シュヴァルグラン産駒。デビューから一貫して2000mを使われ、前走の未勝利で待望の初勝利を挙げた。
ハーツクライ系らしく、使われながら力を付けている印象。父は14年のこのレースで1番人気に支持されながら3着だったが、息子は期待に応えることができるか。
他にも京都芝1800mの新馬を逃げ切った外国産馬の
オスカーブレーヴ(牡2、栗東・
吉村圭司厩舎)、
野路菊Sで2着と実績最上位の
メイショウゴーフル(牝2、栗東・
高橋亮厩舎)、
ステイゴールドの甥となる
ミラキュラスドラマ(牡2、栗東・
杉山晴紀厩舎)など、将来性あふれる馬が揃った。来春の大舞台を見据えた熱い戦いが見られそうだ。
【
エリカ賞を制した後の
JRA・GI勝ち馬】86年以降
・94年
タヤスツヨシ…95年
日本ダービー・98年
アドマイヤベガ…99年
日本ダービー・00年
クロフネ…01年
NHKマイルC、
ジャパンCダート・02年
アドマイヤグルーヴ…03&04年
エリザベス女王杯・03年
キングカメハメハ…04年
NHKマイルC、
日本ダービー・09年
エイシンフラッシュ…10年
日本ダービー、12年
天皇賞(秋)・11年
ヴィルシーナ…13&14年
ヴィクトリアマイル