春シーズンに行われていた時期もあるが、2017年からは現行条件で行われている中距離ハンデ重賞。舞台となる中京競馬場2000mは坂の途中からスタートして馬場を一周と少々。最後の直線は高低差2メートルで、全長412.5メートル。スピード、瞬発力に加えてスタミナ、底力も求められるレースだ。ポイントは前週に同距離の別定重量
チャレンジCが置かれていることか。
◎
スパイダーゴールドは
新潟大賞典1番人気馬。デビュー戦から圧倒的な人気を集めた馬だが、その初戦は足をすくわれるような競馬で2着。2戦目に敗れた相手は
レッドモンレーヴだった。4戦目に勝ち上がってからはしっかりと間隔を空けて使われながら4連勝。中でも
アメジストSは半マイル46.4秒で飛ばす逃げ馬を離れた2番手で追いかけ、残り200m付近から楽に抜け出し、突き放した。人気になった
新潟大賞典は不良馬場で、前走はインで包まれて能力を発揮できなかった。改めて期待したい。
〇
ホウオウビスケッツは12月の新馬戦を勝ったあと2月の
フリージア賞に勝って中3週の3月
スプリングS2着。さらに中3週で
皐月賞というローテーションは6月生まれの本馬には厳しかったか。それでもダービー6着だから世代屈指の能力ともいえる。夏負けが尾を引いて約半年ぶりの実戦となるが、祖
母トラヴェシーアが
キングカメハメハの半妹という血統。休み明けの不安よりもどこまで成長しているかの楽しみの方が大きい。
▲
カレンルシェルブルは3歳時の
セントライト記念4着。格上挑戦だった
ダイヤモンドS6着ならスタミナに自信がありそうだ。さすがにオープンに上がってからはなかなか自分の競馬をさせてもらえなかったが、力強い追い込みに磨きをかけて前走の
福島記念は0.2秒差3着まで押し上げている。中京競馬場は【2-1-2-1】で、当該コースは【1-1-1-1】。逃げ、先行馬が顔を揃えており、展開は味方してくれそうだ。
△
ヤマニンサルバムは
オクトーバーS優勝馬。この馬もオープンに上がってからはなかなか自分の競馬をさせてもらえなかったが、前走では新境地を見せた。どちらかといえば左回りに良績がある馬で中京競馬場は【4-0-0-1】。逃げなくても競馬はできるはずで三浦騎手の手綱さばきにも注目したい。
昨年の
最優秀2歳牡馬△
ドルチェモアと、200mの距離延長が課題となるが△
ピンハイにも注目したい。