JRAが馬券発売する香港国際競走(10日、シャティン)の開幕は明日に迫った。日本馬は4競走に13頭が出走する。馬券発売は当日のみだが、前日からじっくり検討したい読者の皆さんにたっぷり現地発の情報をお届けする。日本馬の最大のラ
イバルとなるのは地元・香港馬。昨年は4レース中3レースを制した。その3頭は全て連覇を狙って参戦してくるが、最も注目されているのは昨年のマイル2着の
ゴールデンシックスティ(セン8=ルイ、父メダグ
リアドーロ)。“香港の英雄”が日本馬の前に立ちはだかる。
4年連続で
香港マイルに出走する
ゴールデンシックスティ。今年の香港国際競走のポスターに登場しており、注目度はNo・1だ。3年連続香港の
年度代表馬。昨年は香港馬
カリフォルニアスパングルに逃げ切りを許し不覚を取ったが、その後は地元G1を3連勝。20、21年に続く2年ぶり3度目の制覇を目指している。
今年で8歳になったが衰えは一切感じられない。4月以来の競馬になるが、
フランシス・ルイ師は「この馬は休み明けを得意としている。全て順調でスムーズで、コンディションは非常に良い。今回は強豪ぞろいで特に日本馬は強力。道中トラブルに巻き込まれずにレースができれば、と願っています」と語っている。不運にも大外14番枠に決まったことについては「もちろん理想的な枠ではないし、ホー騎手にとっては難しい状況になった。中盤でカバーするのがベスト。このメンバーなら
カリフォルニアスパングルが先頭に立つだろう」と分析している。
また馬主のスタンレー・チャン氏は現役引退後、北海道のノーザンホースパークで余生を過ごさせたいと明言。「2週間前に実際に訪問し、引退した後はノーザンホースパークに行くことを決めました。時期は23〜24年のシーズンが終わってからです」と語っており、今後は日本のファンにもなじみの存在になりそうだ。
スポニチ