「阪神JF・G1」(10日、阪神)
開業3年目の四位師が厩舎G1初勝利を目指し、
カルチャーデイを送り出す。前走ファンタジーSでは15番人気という低評価を覆して重賞初制覇。ハイペースな流れのなか、早めに抜け出して最後までしぶとく粘る強い内容だった。指揮官は「ここまで期待以上に走ってくれている。小柄な馬だけど、中身がグッと詰まってきた」と成長ぶりに納得の表情を見せた。
手綱を取るのは3戦連続で酒井。「前走からガラッと変わりました。瞬発力がすごかった。初戦は下手に乗ってしまったけど、あれだけの勝ち方をしてくれて、新馬ができる芸当じゃない」と、この馬の素質をデビュー当初から感じ取っていた。四位師は「2人の出会いから話すと、5時間はかかるよ」と笑顔を見せ、絆の深さをのぞかせる。
金曜朝は栗東坂路で調整。「気合も乗っていましたし、いい感じです。メンバーは強くなるけれど、内容のあるレースをしてくれたら来年の桜の季節が楽しみになるね」とトレーナーの期待は高まる。主戦も「前走も低評価を覆してくれたし、楽しみしかない」と目を輝かせる。厩舎スタッフの熱い思いを胸に、可能性を秘めた若駒が、その能力を証明して見せる。
提供:デイリースポーツ