香港マイルは日本馬も強力な布陣だが、地元勢はそれを上回るといって過言ではない盤石の態勢。香港競馬史上でもトップを争う
ゴールデンシックスティ、昨年その
ゴールデンシックスティを破った
カリフォルニアスパングルの2頭も強烈だが、この2頭を追い上げている存在が
ビューティーエターナル。前哨戦ジョッキークラブマイルを制した勢いに乗って本番へ向かう。
その前走は5頭立ての少頭数。道中4番手で脚をためると直線、早めに抜け出して、最後は外から迫る
ビューティージョイを短頭差で振り切った。サイズ師は「前走はいい状態で臨めた。早めに抜け出す形で後続の目標になって迫られたけど、よくしのいでくれた。いい経験になったんじゃないかな」と評価する。
3月19日の香港ダービー(芝2000メートル)は1番人気に支持されながらも3着。タイトルに手が届かなかった。その分も…と陣営は力が入る。ダービー以降の6戦は距離を縮め、1400メートルと1600メートルに狙いを絞った起用。4着以下が一度もなく、適性は成績に表れている。コンビを組むパートンは現在2シーズン連続でリーディング首位。今シーズンも既に36勝を挙げ、2位ティータンと14勝差で首位を走る。デビュー12戦、一貫して手綱を取ってきたパートンは相棒について「少しト
リッキーでゲートに行くまでが一番、難しい」としながらも「ある程度スピードがあって、ゲートを出てからはいい位置を取れる。前走のレース運びがこの馬には合っている」と手の内に入れているようだ。勢力図を塗り替え、頂点へ。名手が力をフルに引き出す。
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