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中日新聞杯・G3」(9日、中京)
混戦模様だったが、終わってみれば、唯一、前走で勝った馬が重賞初Vを決めた。2番人気の4歳馬
ヤマニンサルバムが、逃げ切った
オクトーバーSに続き、今度は先行して押し切る横綱相撲で快勝。外から白毛馬
ハヤヤッコが迫ったが、3/4馬身差で退けてトップでゴールに飛び込んだ。
三浦は「返し馬で前走よりも体が起きていて、すごくいい感じでした。ハナにはこだわらず、ためるレースを。前回でサルバムのリズムは分かっていましたし、最後追いだしてから、よく伸びてくれました」と相棒をたたえる。鞍上は2度目の騎乗ながら、前回のレースで馬の特性を把握。リズムを優先すれば、必ず最後に脚を使うことは分かっていた。行きたい馬に行かせて、好位のインを確保。直線入り口で仕掛けると、鋭い反応で馬群の中から突き抜けた。
左回り巧者のサルバムだが、特に中京は今回の勝利で6戦5勝と相性も抜群だ。中京での平地芝での5勝は歴代最多タイで、
ファンドリショウリ以来2頭目。中村師は「結果的にですが、冬はいいですね。状態も良かったですけど、ちょうどいい条件があって良かったです」と笑みを浮かべた。今後は未定だが、「来年はさらに大きいところを狙いたいです」と出世を期待する。次はG2、そしてG1へ。5歳になる来年は、今以上に明るい未来が待っている。
提供:デイリースポーツ