12月23日に中山競馬場で行われる
中山大障害(3歳上・JGI・障害4100m)。近年の当レースを沸かせた障害馬として、競馬ファンの記憶に新しいのは
オジュウチョウサンだろう。
昨年の
中山大障害を最後に引退し、12月27日に
JRAの競走馬登録を抹消。引退後は種牡馬になることが発表され、生まれ故郷の坂東牧場に戻ったのち、現在はYogibo
ヴェルサイユリゾート
ファームで繋養されている。
障害界の絶対王者として長年君臨し続け、まさに記憶にも記録にも残る名馬だった。
オジュウチョウサンがターフを去って早1年。今回は同馬の現役時代を様々な数字とともに振り返ってみたい。
【生年月日】2011年4月3日
2011年に誕生し、13年に
JRAでデビュー。約9年間にわたり、
中央競馬で出走を重ねた。
ワンアンドオンリーや
イスラボニータ、
モーリスや
ゴールドアクターが同世代にあたる。
【通算成績】40戦20勝
キャリアを通じて40戦を戦い抜き、ちょうど半分の20戦で勝利をあげた。このうち障害は32戦18勝。16年の
中山グランドジャンプから18年の南部特別にかけては11連勝を達成した。同年の
有馬記念(9着)で記録がストップしたものの、平地GI馬ら相手に大健闘の走りを披露。最終的にはJ・GI通算9勝を飾り、
JRA賞最優秀障害馬を4度受賞した。
【総獲得賞金】9億4137万7000円
現役時代に獲得した賞金は9億オーバー。これは
父ステイゴールドの産駒の中では
ゴールドシップ・
オルフェーヴルに次ぐ3番手。同産駒で09年に春秋
グランプリ制覇を果たした
ドリームジャーニーや、
天皇賞(春)連覇の
フェノーメノよりも多い。
【第63回
有馬記念ファン投票】10万382票
先述した通り、
オジュウチョウサンは18年に
有馬記念に出走。その際行われたファン投票にて10万を超える票を集め、全体3位にランクインした。10万票を超えたのは3頭のみで、
オジュウチョウサンより多く票を獲得したのは
レイデオロと
アーモンドアイのみだった。
【総走破距離】13万5680メートル
なんと
オジュウチョウサンは40戦で約135kmもの距離を走破していた。1戦ごとで換算すると3392mとなり、いかに長丁場を走り抜いてきたが分かる。ちなみに135kmは大阪・名古屋間の距離とほぼ同じである。
数々の伝説を残してくれた
オジュウチョウサン。次なるステージでの活躍を期待するとともに、新たな障害界の大スター誕生を願って、今年の
中山大障害も楽しみにしたい。