今年の
朝日杯FS(17日=阪神・芝外1600メートル)で高い支持を集めているのは東京スポーツ杯2歳Sを1馬身半差で制した
シュトラウスや、
デイリー杯2歳Sを2馬身差で快勝した
ジャンタルマンタルですが…。
札幌2歳Sで4馬身差の圧勝を決めた
セットアップも負けず劣らずの器だと感じているのは記者だけではないのでは。
手応えを深めたのが横山武騎手を背に南ウッドで行われた1週前追い切りです。3頭併せの真ん中でも前進気勢は旺盛。同時に操作性への進境も見せて、1ハロン12.0秒のフィニッシュを鮮やかに決めてくれました。
「3頭併せの真ん中で折り合いの練習をさせました。いい練習になりましたし、動き的にも問題なかったですね。前向き過ぎるところはあるけど、それぐらいじゃないと。予定通りの内容です」と鹿戸調教師が満足げに振り返れば、横山武騎手も「北海道にいた時と比べて一段と
パワーが上がりましたね。折り合いには苦労しましたけど、成長も見られました」と確かな手応えを口にしていました。
素質豊かな2歳牡馬を管理している関係者はこの時期、ある選択に悩まされます。
朝日杯FSに参戦するか、それとも
ホープフルSにするか。
セットアップも例に漏れず、慎重に話し合いが進められたわけですが…。鞍上が「(
朝日杯FS参戦は)オーナーや先生と一緒に話し合って決めました。1週前に乗ってみて、1600メートルの
朝日杯FSを選択して良かったと改めて思いましたね」と口にしていたシーンが実に印象的でした。
同じ阪神芝外回り1600メートルを舞台に行われた先週の阪神JFは
アスコリピチェーノが1分32秒6のレースレコードをマーク。ペース次第では2020年の
グレナディアガーズが記録した1分32秒3の2歳コースレコードを更新する可能性もあるだけに…。父
デクラレーションオブウォー×母父アルデ
バランIIの快速血統も後押ししてくれるはず。まさに
ベストチョイス。戴冠に向けて視界良好と個人的にも大いに手応えを感じています。
我が推し
セットアップには盛大な
アップセット=番狂わせを期待せずにはいられません。
(美浦のラガー野郎・権藤時大)
東京スポーツ