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【神奈川記念予想】今年限りの交流重賞 カギを握るのは“斤量”

  • 2023年12月13日(水) 17時00分
 神奈川記念が12月14日、川崎競馬場で行われる。参戦するのはJRA馬6頭、南関東から5頭の11頭。来年の川崎記念が4月に移行することから、今年だけダートグレードではない交流重賞として実施される。同じ左回り1600mのフェブラリーS・GIを占ううえで、重要な一戦となりそうだ。また、斤量が賞金別定になっており、全体的に重めに設定された斤量を各馬がどう克服するかがポイントとなりそうだ。

 その点は55kgのユティタムにとって有利に働きそう。ここ2戦はジャパンダートダービー・JpnIで4着、福島民友Cで6着と振るわないが、2走前は2000m戦と長く、前走はレコード決着と厳しい競馬だった。ダート戦線の登竜門・青竜Sを制しており、1600mは問題なし。この時、直線で見せた鋭い末脚も魅力だ。古馬相手とはいえ、グッとメンバーが緩和される今回は、重賞Vのチャンス。

 4歳牝馬キャリックアリードも別定54kgの軽量。デビューから【4-0-2-0】とオール馬券圏内と安定しており、マイルも当然経験済み。鞍上にコースをよく知る、南関東所属の御神本訓騎手に手綱を任せたところに、陣営の本気度がうかがえる。

 58kgを背負うニューモニュメントだが、前走の福島民友Cは59kgで0秒4差の4着。今年2月の川崎記念で3着とコース実績もあり、距離短縮も対応可能だ。豊富なキャリアを武器に、好勝負に持ち込む。

 オマツリオトコは、これまで兵庫ジュニアグランプリ・JpnIIを制覇、2走前のサマーチャンピオン・JpnIIIで2着と、小回り馬場で力を発揮してきた。久々のマイル戦だが同距離の川崎で行われた、全日本2歳優駿・JpnIの2着馬なことを考えれば不安はない。

 来年のダート戦線で主役を張る馬が誕生するか。発走は20時10分だ。

(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)

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