暮れの
グランプリ「第68回
有馬記念」が、いよいよ次週24日に迫った。美浦では今年の
皐月賞馬
ソールオリエンス(牡3=手塚)がWコースで豪快な動きを披露。父
キタサンブラックとのGP父子制覇へ、順調な仕上がりをアピールした。
「大一番を前に加減はしたくないからね」
手塚師が課したハードトレ。
ソールオリエンスは見事にこなしてみせた。
ウインマリリン(6歳オープン)とのWコース豪華併せ馬は、普段よりゴールから遠い位置でスタート。先を行く僚馬を10馬身追いかけた。よどみないペースで走る
マリリンとの距離はぐんぐん縮まっていく。
マリリンの内を選択した直線は、鍛え抜かれた
ピカピカの馬体を揺らし馬なりのまま鋭伸。6F80秒1〜1F11秒2の好時計で、余裕たっぷりに1馬身先着した。
「持てる力を最大限に発揮させるために、1週前は長めからしっかりやろうと思っていた」と手塚師は意図を説明。「道中スピードアップしても折り合えていた。厳しい追い切りによく耐えてくれたね」と愛馬をねぎらった。騎乗した嶋田(レースは川田)は「先週久々に乗って、前より凄く良くなっているな、と感じていた。今週も動き、反応ともに良かった」と称賛した。
皐月賞快勝後はダービー2着、
セントライト記念2着、
菊花賞3着。勝ち切れていない現状を打破するため講じられた手塚師の勝負手。残り1週、究極仕上げに向け懸命な調整が続く。
スポニチ