一人ひとりのファンに思い出の
有馬記念があるはずで、それを順位付けすることは簡単ではないだろう。しかし、結果として数字が出て、順位が明確になるものもある。ここでは様々な
有馬記念のランキングを紹介したい。
まずは売上だ。過去最高は
サクラローレルが勝った96年の875億104万2400円。これは日本の競馬における1レースの売上最高額として、ギネス世界記録に登録されている。レースは1番人気の
サクラローレルが中団前寄りから抜け出し、2着の
マーベラスサンデーに2馬身半差の完勝。オールドファンの中には、当時28歳の
横山典弘騎手の大きな
ガッツポーズを覚えている人も多いはずだ。
続いては入場者数を見ていこう。こちらは
オグリキャップのラストランとなった90年の17万7779人が最多となっている。このレースでの
オグリキャップは単勝5.5倍の4番人気だったが、ファン投票では堂々の1位。当日の中山競馬場にはオグリの最後の雄姿をひと目見ようと、多くのファンが多く詰めかけたのだろう。ちなみに
ディープインパクトが有終の美を飾った06年は意外に少なくて11万7251人。
ハーツクライが勝ち、
ディープインパクトが初黒星を喫した05年は16万2409人だった。
最後に着差だ。1位は03年
シンボリクリスエスの9馬身差、2位が13年
オルフェーヴルの8馬身差。3位は時代を大きく遡り、67年
カブトシローの6馬身差となっている。03年と13年には、ともに名馬が有終の美を飾ったという共通項あり。また、ハイペースになった時の方が着差が開きやすいので、今後は
パンサラッサのような強力な逃げ馬が出走してきた時に、記録が更新されるかもしれない。
さて、皆さんの思い出のレースはあっただろうか。そして今年はどんな新記録が生まれるのか、レースを楽しみに待ちたい。