長くオープン特別として親しまれてきたレースで、2015年から重賞競走へと格上げされた。ややト
リッキーといえる中山競馬場のマイルコースで行われる牝馬限定のハンデ戦。重賞に格上げされた8年間で上がり最速馬は【1-1-3-3】。上位3位まで枠を広げても【3-3-4-16】。切れ味よりも機動力、立ち回りの上手さが求められるレース。トップハンデを背負わされた馬は【1-2-1-12】、1番人気馬は【2-0-1-5】といずれも苦戦傾向だ。
◎
ヒップホップソウルは
紫苑S2着。中山競馬場芝1600mコースは新馬戦を圧勝したコースでもある。一方、春の
フェアリーSは1番人気を裏切ったが、この時はレース中に不利が重なった。それでも0.8秒差なら11着という着順イメージほど悪い内容ではなかった。
紫苑S2着、
フラワーC2着の実績から中山の坂を苦にするということはなさそうだ。前走は折り合いを重視し過ぎたために最後は走る気をそいでしまったようだ。流れの速いマイル戦で違う面を見せて欲しい。
〇
フィアスプライドは昨年の3着馬。3歳6月に初勝利を記録したあとも堅実なレースを続けていたが、大事に間隔を空けて使われて昨年10月に3勝クラスを卒業しオープン入り。昨年のこのレースでは格上げ初戦ということもあって人気薄だったが、出遅れて最後方から大外一気。53kgだったとはいえ、直線だけで勝った
ミスニューヨークと同タイムまで押し上げた。
ディープインパクト牝馬らしい瞬発力が武器で短い直線は向く印象だ。
▲
コナコーストは
桜花賞2着。
リバティアイランドから0.2秒差なら、このメンバーでは胸を張れる。
チューリップ賞は勝ちパターンに持ち込んだ
モズメイメイからハナ差2着で、休み明け、格上挑戦だった
エルフィンSも2着。
オークスの敗因が距離だけのものかは微妙だが、少なくとも
秋華賞は玉砕覚悟の勝負に出たのでやむを得なかった。現状、マイルの方が競馬をしやすいかもしれない。
△
ソーダズリングは三年坂S優勝馬。春シーズンには未勝利戦を勝ち上がった直後に
フローラS2着で
オークスで注目される存在となった。休み明けの
ローズSは動けなかったがマイル初挑戦の前走は強かった。
中山マイルで3勝をあげている△
サーマルウインド、同じく中山マイルで2勝の△
フィールシンパシーも53kgなら侮れない存在になりそうだ。最後に勝てば3連覇となる△
ミスニューヨーク。この舞台では牡馬を相手にも健闘しているが56.5kgのトップハンデでどうだろうか。