国内外でG1・6連勝とした
ジャパンCを最後に現役生活を終え、来春から社台スタリオン
ステーション(SS)で種牡馬となる
イクイノックス(牡4=木村)の引退式が16日、大勢のファンが見つめる中、中山競馬場の芝コースで行われた。
世界最強の名馬がターフに姿を現すと、ファンから大きな拍手が注がれた。主戦のルメールが「フィジカルとメンタルが凄かった。レースごとに良くなってきた。みんなのおかげで素晴らしい馬になった。世界一になった。
イクイノックスの走り方、パフォーマンスを忘れられない」とし、「彼の子供たちにもちろん乗りたい。
アーモンドアイと
イクイノックスの子供はたぶん、また世界一になります」と話すと、ノーザン
ファーム代表の吉田勝己氏は2頭の交配を明言。2頭合計でG1・15勝、賞金40億円超えの超ビッグカップルが誕生する運びとなった。
イクイノックスは父
キタサンブラック、
母シャトーブランシュ(母の
父キングヘイロー)の血統。馬名意味は「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」。21年8月にデビューし、22年春のクラシックは
皐月賞、ダービーとも2着だったが、同年の
天皇賞・秋でG1初制覇を飾った。
その後、
ジャパンカップまで国内外G1・6連勝とし、通算10戦8勝。総獲得賞金も22億1544万6100円で史上初めて20億円を突破して歴代1位に上り詰めた。
社台SSでは初年度の種付け料が父
キタサンブラックと並ぶ24年シーズン最高額の2000万円に設定。既に満口となっている。
▼木村師 本当に夢の中という言い方だったり、夢中でやってきたりとか、そんな凝縮された2年間でした。引退の日を迎えて本当にホッとしています。私事になるかもしれないのですが、
イクイノックスの子供で東京2400メートルのG1レースにまた、スタッフとともに戻ってきたいなという風に思っています。
スポニチ