牝馬G3「第9回
ターコイズS」が16日、中山競馬場で行われ、1番人気
フィアスプライドが重賞初制覇を飾った。
直後に
イクイノックスの引退式を控えるルメールの初手綱に導かれ、
フィアスプライドが躍った。互角のスタートから4番手をすぐ確保。直線残り1Fで悠々と先頭に出て、あっさり突き抜けた。重賞5度目の挑戦で初V。名手の見事なさばきに、場内は割れんばかりの拍手だ。
ルメールは「今日はいいスタートを切れて、4番手の凄くいいポジションを取れたよ」と笑った。初騎乗でも、VTRを見てイメージはできていた。「これまでの彼女はスタートが後ろ。最後は伸びるんだけどね…。良かったよ。いいスタートが切れて」。追い込み馬のイメージを一新。正攻法で押し切るあたりは、名手の面目躍如だ。
昨年の当レース3着、前走・
府中牝馬S4着など重賞での惜敗続きにようやくピリオド。国枝師は「ルメちゃんがうまく乗ってくれた。馬も力をつけてきている」と人馬を称えた。今後について指揮官は「
ヴィクトリアマイル(5月12日、東京)あたりを目指して頑張りたい」とG1獲りを見据えた。
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フィアスプライド 父ディープインパクト 母ストロベリーフェア(母の
父キングマンボ)18年4月10日生まれ 牝5歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・ゴドルフィン 生産者・北海道日高町のダーレー・
ジャパン・
ファーム 戦績16戦5勝(重賞初制覇) 総獲得賞金1億1613万8000円 馬名の由来は「断固とした
プライド」。
スポニチ