12月24日(日)に中山競馬場で行われる
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番に
ウインマリリン(牝6、美浦・
手塚貴久厩舎)がL.モリス騎手とのコンビで出走を予定している。
ウインマリリンは
父スクリーンヒーロー、
母コスモチェーロ、母の
父Fusaichi Pegasusという血統。半兄に14年の
ラジオNIKKEI賞を制した
ウインマーレライがいる。
19年12月に中山競馬場でデビューして勝利。翌20年4月の
ミモザ賞で2勝目を挙げると、続く
フローラSで重賞初制覇を果たした。この時コンビを組んだ
横山武史騎手は初めての
JRA重賞V。初GI挑戦となった
オークスでも
デアリングタクトの2着に好走した。
21年には
日経賞、
オールカマーを制し、牡馬混合重賞でも実力を発揮。その後も休養を挟みながら重賞挑戦を続け、22年の
札幌記念で3着、
エリザベス女王杯で2着となる。次戦には
香港ヴァーズを選択し、初の海外遠征へ。レースでは、これまでになかった一気の追込という驚きの展開となるも、豪快に差し切り悲願のGIタイトル獲得を果たした。
6歳になった今年も現役を続行しドバイや札幌、アメリカへと遠征。長きにわたって芝の中距離路線を引っ張ってきたが、今回の
有馬記念がラストランになると報じられている。通算成績は21戦6勝。
現6歳世代の牝馬は既に引退した馬が多数。共に
オークスや
秋華賞に参戦した
デアリングタクトや
リアアメリア、
マジックキャッスルなどが該当する。先日まで現役だった
ウインマイティーもついにターフを去った。
JRA重賞3勝に加え、海外G1制覇という輝かしい実績を残した“名女優”が、劇的な幕切れを飾るか。22年の
凱旋門賞を牝馬
アルピニスタで制したモリス騎手とのコンビも併せて、
ウインマリリンの走りに注目したい。