【12・24イヴ決戦 ARIMAのアレ】
有馬記念の「キーマン」が今年
JRA・G16勝と大活躍のルメールだ。過去に
有馬記念3勝。05年
ハーツクライ、16年
サトノダイヤモンド、22年
イクイノックス。全て25日の
クリスマス決戦。ルメールにとっていずれも思い出の勝利。
「日本に来て、初めて勝ったG1が
有馬記念。僕にとっては“
クリスマス競馬”で、クリスチャンとして特別です。競馬場の雰囲気がとてもいい」
今年の出走メンバーを見渡しながら「どの馬にもチャンスがありそう」とつぶやいた。「スーパーホースはもういないから」。自身が全10戦で手綱を取った絶対王者
イクイノックスが引退し、激戦ムードが漂う。それでも「勝つ自信はあります!」の必勝フレーズを自ら切り出した。
スターズオンアースは前走・
ジャパンCで3着。「凄くいいパフォーマンスだった」と評価して「能力が高く、ずっといい競馬をしている。右回りも問題ない。スタミナがあるから2500メートルも大丈夫。中山なら
パワーが生きる」と手応え十分。
ルメールは今年の自身の成績を振り返り「
JRAのリーディングを獲れそうだし、凄くいい年。
イクイノックスで
パーフェクトな成績を出せた」と満点をつけた。16日に中山であった
イクイノックスの引退式では
アーモンドアイとの夢の配合プランが明かされ、まだ見ぬ産駒について「多分、世界一になります」と話し、騎乗意欲も見せた。夢の続きを
モチベーションにして、今年も
有馬記念で巧みな騎乗を見せる。
≪祖母よりスタミナ≫
スターズオンアースの祖
母スタセリタは、ルメールが騎乗して09年サンタラリ賞、仏
オークス、ヴェルメイユ賞(繰り上がりV)と仏G13連勝。また
母サザンスターズの半妹
ソウルスターリングで16年阪神JF、17年
オークスを制した。ルメールは「
スタセリタに2400メートルは長かった。
スターズオンアースの方がスタミナがあるね。でも跳びが大きくて、背が大きいところは似ている」と楽しそうに血統の相違点と共通点を語った。
◇
クリストフ・ルメール 1979年5月20日生まれ、フランス・
シャンティイ出身の44歳。元障害競馬の名騎手である父パトリス氏に憧れて騎手を志し、99年にデビュー。02年に初めて
JRA短期免許で来日し、05年
有馬記念(
ハーツクライ)で
JRA・G1(重賞)初制覇。15年に
JRA通年免許取得。
JRA通算8351戦1794勝、うちG149勝を含む重賞146勝。1メートル63、53キロ。血液型B
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