「
朝日杯FS・G1」(17日、阪神)
デイリー杯2歳S覇者の
ジャンタルマンタルが1番人気に応える完勝劇で2歳マイル王決定戦を制した。初コンビの川田に導かれ、無傷の3連勝。無敗での制覇は21年
ドウデュース、22年
ドルチェモアに続き3年連続。
デイリー杯2歳S勝ち馬の勝利は18年
アドマイヤマーズ以来、5年ぶり2回目となった。2着に4番人気
エコロヴァルツ、3着に5番人気
タガノエルピーダが続いた。
今年も汚れなき王者が誕生した。
ジャンタルマンタルが力強い末脚を披露し、無傷の3連勝で2歳マイル王に輝いた。
道中は7番手の内。3角で
シュトラウスが掛かり気味にハナを奪い返す展開にも冷静に対処した。内をスルスルと進出してロスなく先頭に立つと、大外から猛然と追い詰めた
エコロヴァルツを1馬身1/4差で封じ込んだ。
初コンビでVを導いた川田は「4コーナーではいい形になりそうではなかったので、少し早いタイミングでしたが進路を取りに行く形を選んだ。能力を信じながらゴールまで連れていけば負けることはないと自信を持って乗りました。最後までしっかりとした脚を使ってくれました」と完勝を振り返る。
新馬、
デイリー杯2歳Sは鮫島駿で勝った。それでいてG1を迎えてのスイッチ。プレッシャーがかからないはずがないなかで、落ち着いた騎乗でタイトルをつかんだ。「とても穏やかな馬で何よりも性格がいい。持っているポテンシャルも非常に高い。来年がさらに楽しみになる競馬になりました」と今後へ期待を膨らませる。
パレスマリス産駒としてJRA・G1初出走で初制覇。直線の急坂も難なく乗り越えて世代の頂点へたどり着いた。「この2歳G1もゴールですが、新たにスタート地点に立ったという実感があります」と高野師は気を引き締める。
次なる目標も見えてきた。「マイルがいいのは間違いないですが、来年どうするのか。もう少し距離を延ばして走れるか。馬と向き合っていきたい」と指揮官。仁川で深めた確信。来春のクラシックも見据える形でさらなる飛躍を狙う。
提供:デイリースポーツ