「
有馬記念・G1」(24日、中山)
イクイノックスの引退により、混戦ムードが漂う今年の
グランプリ。ファン投票5位の
ソールオリエンスが17日、美浦坂路を軽快に駆け上がった。成長急な3歳馬。
皐月賞以来となるVへ向けて、準備は着々と進んでいる。
気温14度。季節外れの生暖かい風が吹いていた午前4時に、
ソールオリエンスは美浦坂路に登場。満天の星空の下、カクテル光線に照らされながら、馬場の外めをゆったりと駆け上がった。スムーズに加速し、単走で4F56秒7-42秒5-13秒4を計時。馬体の張りがひときわ目を引いた。
13日には、今回がラストランとなる僚馬
ウインマリリンとハードなスパーリングをこなしており、坂路をサッと流したのは予定通り。「順調です。1週前もバリバリと。8Fぐらいから時計を出してね。今回は
チャレンジャーですから、やれるだけのことはやっていこうと」と名畑助手。大一番へ向けて完全燃焼を誓う。
クラシックラスト1冠の
菊花賞は3着。外めの枠から終始外々を回らされる厳しい展開に泣いた。「あれで勝ち切るにはよほど力が抜けていないとね。ジョッキーは“しまいはじけなかったのは距離”と。その部分もあるのかな」。敗因はハッキリ。適条件に戻れば、再び輝きを取り戻せるはずだ。
反撃の舞台は中山芝2500メートル。改めて
皐月賞馬の実力を証明したい。「血統的には二五も長いかも知れないけど、三千よりは切れが出るはず。少しでもいい仕上げを施して、あとはジョッキーにお任せします」。川田との初タッグも興味津々。まずは、初合体となる最終リハに注目だ。
提供:デイリースポーツ