◆第68回
有馬記念・G1(12月24日、中山・芝2500メートル)
ジャスティンパレス(牡4歳、栗東・
杉山晴紀厩舎、
父ディープインパクト)が、年末の
グランプリを締めくくる。昨年は7着に終わったが、道中を中団以降でレースを進めた3頭が馬券圏内を独占していた。タフな流れを先行し、踏ん張れたことは底力の証明。
天皇賞・春での初G1制覇を筆頭に、今年の活躍もうなずけるレース内容だった。
距離不足が懸念された
天皇賞・秋でも2着。その後も調整もすこぶる順調だ。12月13日の1週前追い切りは、栗東・CWコースで
マチカゼ(3歳2勝クラス)と併せ6ハロン80秒3―11秒8。追走し、4角で馬体を併せると一瞬で突き放し、4馬身先着した。「CWコースは時計がかかっている。普段なら79秒台前半が出ていたと思います」と杉山晴調教師。前走を振り返り「改めてこの1年で力を付けていると感じました。(成長は)思っていた以上ですね」ときっぱり。
イクイノックス不在なら、チャンスは十分だろう。
圧倒的に外枠が不利で、枠番に結果が大きく左右される年末の
グランプリ。21日の枠番決定まで最終結論は出せないが、現状では本命を打った昨年に続き、今年も◎候補の筆頭だ。(戸田 和彦)
スポーツ報知