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【有馬記念】ムルザバエフ プラダリアで一発狙う「気負わないように」

スポニチ
  • 2023年12月19日(火) 05時28分
 グランプリは5人の外国人騎手が花を添える。中でも短期免許を取得して暮れの大一番にトライする“新顔”3人に注目だ。プラダリアに騎乗するバウルジャン・ムルザバエフ(31=カザフスタン)と、ウインマリリンとコンビを組むルーク・モリス(35=英国)はともに有馬記念初騎乗。トム・マーカンド(25=英国)は2年連続の大舞台で、今年はディープボンドとタッグを組む。日本が誇るビッグレースに対する思いを聞いた。

 すっかり日本に溶け込んでいる。ムルザバエフは昨年12月に初めて短期免許を取得、3月までJRAで騎乗した。ホープフルSの14番人気ドゥラエレーデJRA・G1初制覇。インパクトを与えた。「前回、日本に来た時に友達がたくさんできました。日本の生活は全てがいいですね。日本食も大好き。体重のことがあるし、たくさん食べられないけどね」とすっかりお気に入り。話を聞いている際にも北村友や鮫島駿らに声をかけられていた。顔つきも日本人とどことなく似ていて、親近感が湧く。

 新境地を切り開いた。ドイツで19年から4年連続リーディング。今年は仏アンドレ・ファーブル厩舎の主戦として登用された。凱旋門賞史上最多の8勝をマークしている名門との出合い。「フランスでシーズンを通してやるのが初めてでしたし、日本の短期免許も初めて。新しいチャレンジができて、ここまでは充実した一年でした」と振り返った。

 今回の来日は2日から騎乗を開始、翌日のチャンピオンズCでドゥラエレーデを3着に導いた。当初はムーア騎乗の予定だったが、負傷のために席が空いた。1週間前倒しで免許を取得。「元々ジャパンCを見に来る予定があったので。ムーアの枠が空いて、乗ることができました」と経緯を語った。

 有馬記念ドゥラエレーデと同じ池添厩舎のプラダリアと初コンビを組む。「有馬記念の映像はいっぱい見ています。ビッグレースに乗れるのがうれしい。気負わないように、いつもと同じ気持ちで乗りたい」と意気込みを語った。トレーナーの信頼も厚く、厩舎の忘年会にも参加したという。今年も師走の中山にビッグプレゼントを届ける。

 ◇バウルジャン・ムルザバエフ 1992年9月17日生まれ、カザフスタン・アルマトイ出身の31歳。07年にカザフスタン見習騎手免許取得、16年にドイツ騎手免許取得、19〜22年まで4年連続ドイツリーディングに輝く。今年からフランスに拠点を移し、名門アンドレ・ファーブル厩舎の主戦を務める。JRA通算215戦27勝、うちG11勝を含む重賞3勝。1メートル69、54キロ。

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