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【有馬記念】05年を制したハーツクライ ルメールにとって三度目の正直 人馬が殻破った歴史的逆転劇

デイリースポーツ
  • 2023年12月19日(火) 06時00分
 「有馬記念・G1」(24日、中山)

 イブ決戦に個性的なメンバーが集結。うち9頭の父はいずれもグランプリを制した名馬だった。全5回で、父の輝かしい蹄跡を振り返る。

  ◇  ◇

 ディープ、敗れる-。16万人のファンが詰めかけた中山競馬場のスタンドがどよめき、日本中に衝撃が走った05年のグランプリを制したのが、4番人気の伏兵ハーツクライだ。これまでG1で2着3回と涙をのんできた無冠馬が、単勝1・3倍の圧倒的1番人気に支持された無敗の3冠馬を破り、10度目の挑戦で待望のG1タイトルを手にした。

 当時、短期免許で来日していたルメールにとって、ハーツでのVはまさに三度目の正直。天皇賞・秋6着、ジャパンC2着と差し届かなかったこれまでのスタイルを脱ぎ捨て、思い切った積極策で勝機をうかがった。

 好位4番手で流れに乗り、勝負どころでは手応え十分。直線で前を行くコスモバルク、内から迫るリンカーンを突き放して先頭へ躍り出ると、ステッキを左に持ち替え、返す刀で武豊ディープインパクトの猛追をシャットアウト。完璧騎乗でVへと導き、スタンドへ向けて高らかと左手を突き上げた。

 今ではG1請負人と呼ばれるルメールも、当時は大舞台で2着5回と、結果を残せずにもがいていた。10度目の挑戦で遂につかんだ日本の頂-。競馬史に残るジャイアントキリングは、人馬ともに殻を破った瞬間だった。

提供:デイリースポーツ

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