今年の
目黒記念を制した
ヒートオンビート(牡6、栗東・
友道康夫厩舎)が、
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI初制覇を目指す。
ヒートオンビートは
父キングカメハメハ、
母マルセリーナ、母の
父ディープインパクトという血統。母は11年の
桜花賞馬。半兄の
ラストドラフトは19年の
京成杯の勝ち馬。叔父の
グランデッツァは12年の
スプリングSと15年の
七夕賞を制している。
ここまで26戦5勝。一昨年1月にオープン昇級後、長く惜敗が続いたが、今年の
目黒記念で11回目の挑戦にして重賞初制覇。その後、秋初戦の
京都大賞典こそ道悪に泣いて9着に終わったが、続く前走の
アルゼンチン共和国杯では59kgを背負いながら3着に健闘。今回は超強敵相手となるが、2500mはGIIばかりを6戦して[1-1-3-1]と堅実。相手なりに走れるタイプでもあり、上位に食い込めても不思議ない。
意外に思われるかもしれないが、
キングカメハメハ産駒は
有馬記念で未勝利。延べ25頭が挑み、14年
トゥザワールドと18年
レイデオロの2着が最高着順となっている。ここで産駒初の
グランプリ制覇を果たし、天国の父に吉報を届けられるか。GII番長がGIの壁を突き破ることを期待したい。