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【有馬記念】スルーセブンシーズの池添謙一騎手、“グランプリ男”の始まり、ドリームジャーニーの子で今年最後に最高の結果を

スポーツ報知
  • 2023年12月20日(水) 06時30分
◆第68回有馬記念・G1(12月24日、中山競馬場・芝2500メートル)

 有馬記念(24日、中山)でドリームジャーニーを09年Vに導いた池添謙一騎手(44)は、その子スルーセブンシーズでの父子制覇にかける思いを「Ken to 1」特別編に寄せた。

 06年の初出場から14度目となる有馬記念は、スルーセブンシーズで参戦します。初コンビだった宝塚記念イクイノックスに首差の2着。4角の進路取りがスムーズだったらと、今でも悔しいです。前走の凱旋門賞は馬群に押し込められる道中でしたが、最後は馬の間を縫って伸び、4着。G1は未勝利でも、勝負になるパフォーマンスは見せてくれています。

 09年に初めて勝たせてもらったドリームジャーニーの産駒。父子制覇が懸かるという意味でも気合が入ります。あの年は1番人気ブエナビスタの横山典さんをはじめ乗り替わりが多く、連続13戦目の手綱だった僕は「テン乗りの騎手には負けられない」と強い気持ちで臨んだのを覚えています。

 スルーセブンシーズは小柄でピッチ走法だったお父さんと比較すると、サイズもストライドも大きいのですが、長くいい脚が使えるのが共通のセールスポイント。5歳になってからも強くなり続ける成長力と、中山コースが合っている点も受け継いでいると感じます。

 有馬記念は単独最多の4勝。“グランプリ男”と呼んでもらえることは誇りに思っています。イクイノックスで昨年勝ったクリストフ(ルメール)が3勝と迫ってきていますし、個人的には「突き放しておきたい」という気持ちは当然あります(笑い)。

 よく「中山の2500メートルでうまく乗るコツは?」と聞かれますが、重視しているのは序盤の入り。スタートしてすぐに来る3コーナーで位置取りを考えすぎると、最初の直線でスタンドから降り注ぐ大歓声にエキサイトしてしまう馬も出てきます。そうなると最後までもたない。僕は前半のポジションにはこだわらず、パートナーのリズムを大事にしています。過去のデータで外枠が不利とはっきり出ているレースなので、木曜の枠順抽選会も大きな勝負になってきます。

 けがで乗れなかった昨年は現地観戦。歯がゆい思いをしました。今年は数字的にもふがいない成績になっているにもかかわらず、陣営は信頼して任せてくださいました。本当に感謝しかありません。最後に最高の結果を出して、気分良く一年を締めくくるつもりです。(JRA騎手)

スポーツ報知

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