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【有馬記念】スターズオンアース リズミカルで出来究極!G1・6勝“ルメールの1年”締める

スポニチ
  • 2023年12月21日(木) 05時26分
 スターズオンアースの背には頼りになる男の姿があった。「凄くいい追い切りでした。馬が自分で動いていた。コンディションは良さそうです」。ルメールは朗らかな表情で切り出した。

 Wコースの3頭併せ。先頭テリオスサラ(2歳1勝クラス)、3馬身後方にセッカチケーン(4歳1勝クラス)、さらに3馬身後方にスターズの隊列でスタート。ギアが上がったのは3角過ぎ。内に入り加速すると、コーナリングを利して一気に差を詰める。直線では馬なりのままさらにギアを上げ、ラスト1F11秒7で最先着。前進気勢あふれるフットワークが目を引いた。

 出走メンバーで、ルメールが今年騎乗したことがあるのはジャスティンパレススルーセブンシーズハーパー、そしてスターズオンアースイクイノックス引退で、いったんは有馬の騎乗馬不在となった名手を巡り、水面下の駆け引きがあったに違いない。最終的に射止めたのはスターズ陣営だった。

 ルメールは「長くいい脚を使えるのでスムーズなら最後まで止まらない。イクイノックスリバティアイランドがいないから、みんなにチャンスがあると思うけど、勝つ自信はあります」ときっぱり。今年G1・6勝。最強にして、今年の顔でもある男を再び迎えたスターズ。3度目のG1タイトルは当然、射程に入った。

 《躍進の近年でもやや苦戦傾向》牝馬の有馬記念制覇は7頭。秋の古馬3冠で比較すると天皇賞・秋17勝、ジャパンC10勝。00年代以降、急激に力をつけた牝馬だが、有馬記念に限ると、やや苦戦傾向。中央4大場(東京、中山、京都、阪神)で中山にだけ牝馬G1がないことも影響しているのか。今年は8年ぶりに3歳牝馬ハーパーが参戦。Vなら60年スターロツチ以来、63年ぶりの快挙となる。

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