「
有馬記念・G1」(24日、中山)
一糸乱れぬ完璧なフォームで駆け抜けた。今年のダービー馬
タスティエーラは、美浦Wで併せ馬。直線入り口で前を走る
チザルピーノ(2歳新馬)の内に潜り込み、気合をつけられると鋭い伸び脚を発揮。最後まで集中力を切らさず、6F82秒3-35秒9-11秒3のタイムを刻んで1馬身先着を果たした。
堀師は「17日(日曜)に坂路で追いました(4F55秒3-12秒6)が、もう一段階良くなりそうだったので、当該週としては少し強めに」と調教の意図を説明。当初はムーア騎乗できょう21日に追い切る予定だったが、馬の状態などを優先して、この日の追い切りを決断したという。動きを見守ると「道中の折り合い、反応ともに良かったでのすが、息の方はもう少しクリアな方が良かったかなと感じました。ただ、強めに追ったことでちょうど良くなると思います」と合格点を与えた。
追い切り後の馬体重は488キロ。指揮官は「前走(480キロ)よりプラス体重での出走になりますが、調教の質と量は十分。それに春よりも人の指示に反応するようになっていて、操縦性が重要という点でも、いいメンタルでレースに臨めそうです」と、ここまでの過程に手応えをにじませた。今年の3冠戦で2、1、2着。3歳世代の代表格として、恥じないレースをするつもりだ。
提供:デイリースポーツ