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有馬記念追い切り(20日・栗東トレセン)
最高の形で“予行演習”を終えた。
プラダリアは今回、新コンビを組むムルザバエフが手綱を執り、栗東・CWコースを単走。3〜4コーナーにかけてのスムーズな加速力もさることながら、直線は鞍上の大きなアクションに応えるように回転の速いフットワーク。6ハロン80秒3―11秒9と脚いろは最後まで力強かった。
明確な意図を持った最終調整だった。コーナーが6つあり「ト
リッキー」と称される中山2500メートルで、直線手前の勝負どころで素早く反応できるかがテーマ。4コーナーを意識して仕掛けてペースアップし、最後まで力強く追ったのは中山の直線の急坂で踏ん張れるかの確認だった。「(中山コースを)想定してやりましたが、反応してくれた」と鞍上が手応えをにじませれば、池添調教師も「ジョッキーもすごく考えて乗ってくれた。動きも時計も良かった」とうなずいた。「今の時期くらいがいいのか、状態、馬体の張り、毛づやの良さは目を見張るものがある」とトレーナーは、状態に太鼓判を押した。
レース間隔が空くと“休みボケ”するタイプ。今回は2か月半ぶりだが、調教と実戦が直結しやすい馬だけに最終追い切りの動きを見る限り、問題なさそう。14番人気の
ドゥラエレーデで昨年の
ホープフルSを制し、大波乱を演出したムルザバエフ―池添厩舎のタッグ。今年はイブの
グランプリで、穴党に大きな
クリスマスプレゼントを届けてくれる。(戸田 和彦)
スポーツ報知