12月24日(日)に中山競馬場で行われる
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番に
シャフリヤール(牡5、栗東・
藤原英昭厩舎)が
松山弘平騎手とのコンビで出走を予定している。
シャフリヤールは
父ディープインパクト、
母ドバイマジェスティ、母の父
Essence of Dubaiという血統。全兄
アルアインは現役時に
皐月賞と
大阪杯を制し、現在は種牡馬として活躍している。
本馬は20年10月に京都競馬場でデビュー勝ちを収めたが、同年は新馬戦のみで休養に入る。21年は
共同通信杯から始動して3着に入ると、続く
毎日杯で早くも重賞初制覇。その後は
皐月賞には向かわず、
日本ダービーに直行することを選択する。同競走には4番人気で出走し、ゴール直前で
エフフォーリアをハナ差とらえて勝利。18年世代、7398頭の頂点に立つ。
秋には
ジャパンCで3着に入り、古馬相手にも互角の走りを披露すると、4歳初戦の
ドバイSC(首G1)で再び
ビッグタイトルを獲得。
日本ダービー馬が海外G1を勝利するのは史上初のことで、新たな歴史の扉を開いた。以降も国内外の主要競走に挑戦を続ける
シャフリヤール。今冬の
香港ヴァーズにも出走を予定していたが、現地の検査で健康上の問題が確認され、取りやめて帰国していた。通算成績は13戦4勝(うち重賞3勝)。
幸いにも大きな病気などではなかったようで、目標をすぐに
有馬記念へと切り替えることができた。結果として今年の同競走には、
ドウデュース、
タスティエーラと合わせて3世代のダービー馬がそろい踏み。世代間の覇権争いが実現することとなった。本馬の馬名にはペルシャ語で『偉大な王』という意味がある。後輩のダービー馬2頭、そして並みいる強豪を打ち破り、王者の貫禄を見せつけたいところだ。