21年ダービー馬
シャフリヤールが滞在している中山競馬場の芝コースで21日、最終追いを行った。新コンビの松山を背に実戦でも走る内回りの向正面へ。時折、尻っぱねする元気の良さ。3コーナー手前でピッチを上げ、直線の急坂を力強く軽快に駆け上がる。っ4F50秒9〜1F11秒2(馬なり)。躍動感あふれる絶好の動きだ。
前日20日に続いて騎乗した松山は「良かったですね。しっかり一歩一歩動いていたし、迫力のある動き。1頭でこちら(中山)に来ているのでしっかり気合をつけるような形で、ちゃんと反応してスッと動けていた。実際元気もいいですし、順調にきていると思う」と手応え。動きを見守った藤原師も「良かった。素晴らしかった!!香港の時が絶好調だったけど、それをキープできている。迫力がある」と目を輝かせた。
11月のブ
リーダーズC3着後、遠征した香港で主催者が健康条件を理由に取り消し、
有馬記念に
ターゲットを切り替えた。18日に中山に移動。同師は「体もいつもの感じだし、馬が何よりタフ。健康状態が何より一番だけど、見た目にもクリアできている」と目を細めた。
新コンビ松山と縁のある新パートナーだ。
有馬記念初騎乗が全兄
アルアイン(11着=19年)だった。鞍上は「馬体の大きさや馬格は違いますが、兄弟そろっていいものを持っていると思う。初めてG1を勝たせてもらったのも
アルアイン(17年
皐月賞)。そうした馬の兄弟でもう一度
有馬記念に乗れるのはうれしく思います。しっかり結果を出したいと思います」と誓った。
晴天続きの中山は自慢の切れを生かすには絶好舞台。同師は「雨も降らなそうだし、条件的にもチャンス。グリップの利く馬場は凄くいい」と前向きに続けた上にこう語った。
「あとは馬を信じるだけ。信じられるだけの体調にある。アッと驚かせるよ!!」。指揮官は力を込めて、言い放った。
有馬記念史上初めて、3世代ダービー馬が集う夢の共演。最年長ダービー馬
シャフリヤールが貫禄を示す態勢は整っている。
スポニチ