「
ゴールドカップ・S1」(21日、浦和)
単勝1・3倍。堂々の横綱相撲で、1番人気の
スマイルウィが連覇締め。悲願の交流重賞Vへ向けて、またひとつ勲章を積み上げた。2着には5番人気の
ブラックパンサー。3着には3番人気の
アマネラクーンが入った。
プラス12キロの馬体増もお構いなし。
スマイルウィが貫禄の違いを見せつけた。抜群のスタートを切ったが、外から
ジョーパイロライトがハナを奪い、これに
ジャスティンが掛かり気味に2番手。2頭を見ながら虎視眈々。3角過ぎで
ジャスティンが先頭に立つと、その外からスパートを開始。ラスト100メートル手前でパスすると、最後は手綱を抑える余裕でラ
イバルを一蹴した。
落馬負傷から復帰して1カ月半。まだ完全には傷口が癒えないと言う矢野貴だが、「この馬に乗る時は毎回緊張するんですけど、返し馬に乗ると安心できるんです。3、4角は抜群の手応えでした」と笑顔。自身にとっては02年高崎デビューから22年目で、区切りの重賞V50に到達。「戦ってきたラ
イバルたちが、そのあとデカいところを取っているし、この馬自身もさらに大きなところを狙いたい。充実した一年になるように願っています」と、自らにもいい聞かせるように誓った。
その思いは
張田京師も同じ。今年は2つの交流重賞に挑んでいずれも2着。「来年は何としても(交流重賞を)取りたい」と力を込める。注目のローテが発表された。次走は、
かきつばた記念(2月29日・名古屋)で、その後は
さきたま杯-
かしわ記念-
オーバルスプリント。そして最終目標が佐賀で行われるJBCス
プリントの予定。南関東屈指のス
プリンターは、しばし厩舎で鋭気を養い勝負の一年に向かっていく。
提供:デイリースポーツ