大混戦の
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)は、絶好2番枠を引き当てた
シャフリヤール(牡5、栗東・
藤原英昭厩舎)で勝負したい。
一昨年の
日本ダービー馬。その後も昨年の
ドバイシーマクラシックを制し、
ジャパンCでは一昨年が3着、昨年が2着と健闘。前走の
BCターフでも3着に食い下がったように、決して衰えはない。前々走の
札幌記念で11着と大敗したが、当時は道悪に加えて、喉の不調もあったので全くの参考外。このメンバーではトップクラスの実績、実力の持ち主だ。
藤原厩舎といえば、前に壁を作って脚をため、直線で一気に末脚を爆発させるという
スタイルで、多くのビッグレースを制してきた。実際、芝で
JRA・GIを10勝しているが、そのうち6勝が1〜3枠。代表的な例を挙げれば10年
日本ダービーの
エイシンフラッシュ。最内1番枠からロスなく運び、直線で鮮やかに抜け出したシーンを記憶しているファンは多いだろう。それだけに
シャフリヤールにとっても、1枠2番は願ったり叶ったりだ。
確かに10日の
香港ヴァーズを直前で出走取消となっての急転参戦は割引材料。ただ、それが影響して人気を落としているのも事実だ。全兄
アルアインで
皐月賞を制した
松山弘平騎手を新たなパートナーに迎え、年末の大一番で好配の使者となってくれることを期待したい。