暮れの大一番、G1
有馬記念は24日に中山芝2500メートルを舞台に行われる。
前日(21日)には恒例となった公開枠順抽選会が行われ、上位人気が確実視される昨年の2冠牝馬
スターズオンアース(牝4=高柳瑞)が大外の8枠16番に入った。
有馬記念は内枠有利が顕著で、特に8枠は鬼門中の鬼門。00年以降、16頭立てで行われた
有馬記念は昨年まで16回ある。この16回中、8枠に入った馬の連対はない。
18年に8枠15番から
シュヴァルグランが3着(9番人気)に入ったのが最高。8枠に人気馬が集中しているわけではないが、15年には
ゴールドシップが8枠15番で1番人気8着、07年には
ウオッカが8枠16番で3番人気11着に敗れている。
ただ、
スターズオンアースに騎乗するルメールは、大外で驚異の成績を誇る。21年以降、
JRAの芝G1で大外に入った時のルメールの成績は、21年
桜花賞が
サトノレイナス(8枠18番)で2着、同年
菊花賞は
オーソクレース(8枠18番)で2着。22年は
皐月賞とダービーで
イクイノックス(ともに8枠18番)で2着、
オークスは
スターズオンアース(8枠18番)で制した。
記憶に新しいのは今年の
菊花賞。8枠17番から
ドゥレッツァを巧みに導いて優勝。21年以降の大外では2勝2着4回となんと連対率100%だ。
ルメールは有馬で8枠16番に決まった際に「心臓が痛いです」としながらも、「ちょっと大変な番号ですけど、
ポジティブな騎乗をやっていきます」と気合。超鬼門の大外も、名手なら突破可能だ。
【23年
有馬記念の枠順】
1枠1番
ソールオリエンス1枠2番
シャフリヤール2枠3番
ホウオウエミーズ2枠4番
タイトルホルダー3枠5番
ドウデュース3枠6番
ディープボンド4枠7番
アイアンバローズ4枠8番
ライラック5枠9番
ヒートオンビート5枠10番
ジャスティンパレス6枠11番
ハーパー6枠12番
ウインマリリン7枠13番
タスティエーラ7枠14番
プラダリア8枠15番
スルーセブンシーズ8枠16番
スターズオンアース 【
有馬記念の最近10年の勝ち馬】
13年 3枠6番
オルフェーヴル14年 2枠4番
ジェンティルドンナ15年 4枠7番
ゴールドアクター16年 6枠11番
サトノダイヤモンド17年 1枠2番
キタサンブラック18年 4枠8番
ブラストワンピース19年 3枠6番
リスグラシュー20年 5枠9番
クロノジェネシス21年 5枠10番
エフフォーリア22年 5枠9番
イクイノックス
スポニチ