競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今年最後のPOGブログは、来春に向けてとても重要な一戦・
ホープフルS(28日・中山、芝2000m)に出走する有力馬6頭の近況をお伝えしたい。
まずは
朝日杯FSを
ジャンタルマンタル(牡)で制した高野厩舎の2頭から。
ヴェロキラプトル(牡)は今年大活躍の
スワーヴリチャード産駒で、新馬-
野路菊Sを連勝中。師は「前走を勝って賞金を加算できたことで、ゆとりのあるローテーションで臨めるのはいいと思います。筋肉に張りがあって、肉体面の成長がすごいですね。気の強さも現状は競馬でいい方に出ていると思います。G1でどこまでやれるか楽しみです」と、無傷3連勝でのG1制覇を目指す。
ショウナンラプンタ(牡)は東スポ杯2歳S4着からの参戦。師は「前走はゲートの出がひと息で、その後も加速に手間取るところがありました。中間は鞍上(鮫島駿J)が熱心にケイコにまたがり、ゲート練習を含め、上手に走れるように取り組んでいます。素質は感じますし、芝の長めの距離があっています」と手応えは上々。前走の課題を克服して戴冠を狙う。
4年前に
コントレイルで制した矢作厩舎も2頭出しの予定。京都2歳Sを制した
シンエンペラー(牡)はムルザバエフとの新コンビで挑む。岡助手は「中間も順調に来ています。能力的には最上位だと思っていますし、今度も地力に期待をしています」と重賞連勝でのG1制覇に向けて力を込めた。
ミスタージーティー(牡)は新馬戦を強烈な末脚でV。同助手は「エンジンが掛かるまでに時間がかかりましたが、掛かってからは素晴らしい伸びでした。能力はかなり高いと思います。中間のケイコの動きも良く、G1でどこまでやれるか楽しみです」と、こちらも手応えを感じている様子だ。
ダートで2連勝中の
アンモシエラ(牝、松永幹)は芝に初挑戦。師は「全日本2歳優駿を除外。他にダート戦の適鞍がなく、芝ならゆったりした距離が合うと思ってチャレンジを決めました。スタートが良くなっていますし、ケイコの動きもいいです。前走のように前めで流れに乗ってどこまで頑張れるかですね」と抱負を語ってくれました。
京都2歳S6着の
ディスペランツァ(牡、吉岡)はモリスJとの新コンビで参戦。田嶋助手は「前走は後方からの競馬になりましたが、外々を追い上げて0秒2差。力は十分に示しました。乗りやすい馬で、王道の競馬ができると思っていますし、馬体も引き締まって状態は申し分ないです。長距離輸送も新馬戦で経験済みですし、チャンスは十分だと思います」と大きな期待を寄せた。
今年も1年間ありがとうございました。1月12日スタートの来年も、どうぞよろしくお願いいたします。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ