中山10Rの第146回
中山大障害(障害3歳以上J・GI・芝4100m)は1番人気
マイネルグロン(
石神深一騎手)が勝利した。勝ちタイムは4分37秒9(良)。10馬身差の2着に3番人気
ニシノデイジー、さらに6馬身差の3着に4番人気
エコロデュエルが入った。
マイネルグロンは美浦・
青木孝文厩舎の5歳牡馬で、父
ゴールドシップ、
母マイネヌーヴェル(母の
父ブライアンズタイム)。通算成績は21戦5勝。
レース後のコメント
1着
マイネルグロン(
石神深一騎手)
「昨日スクーリングをして問題ありませんでしたし、コース自体は心配していませんでした。レース前から自信がありましたし、強い内容でした。(仕掛けるのが)早いかなと思いましたが、馬はやる気満々で手綱は引っ張りきりだったので、馬の行く気に任せました。
直線では物見をするぐらい余裕があったのに、この時計ですからね。まだ5歳ですし、これからも無事に行ってほしいです。スタミナ血統ですし、父
ゴールドシップの爆発力もあります。5歳と若いですし、障害界のスターになる素材だと思いますし、スターになって欲しいです」
(
青木孝文調教師)
「1周目の向正面で掛かり気味でしたが、凄く具合が良かったので、危惧するなら折り合いでした。ただ、ジョッキーは全く心配していなかったです。残り1周くらいからスコンと折り合って、向正面くらいで周りで見ていた調教師の方々から『だいたい勝てるよ』と言われましたがやめてくれ......という気持ちでした。前走は声が出ましたが、今回は最後は声も出なかったですね。無事に終われ、無事に終われ......と思っていました。凄い勝ち方でしたね。
自分とつながりがある(ビッグレッド
ファーム生産、サラブレッドクラブ・ラフィアンの所有)馬で勝てたのが何より嬉しいです。助手も厩務員もよくやってくれて、あれだけのパフォーマンスを見せてくれました。厩舎でやってきたことが間違っていなかったとわかって感無量です。今後は脚元の様子を見て、馬主とも相談して決めようと思います」
2着
ニシノデイジー(
五十嵐雄祐騎手)
「順調に調整が出来ました。状態は悪くなかったです。ゲートのタイミングを上手く出てくれました。良いポジションで競馬が出来ました。折り合いに関してもペースが流れていたので、そんなに問題なく走れました。大竹柵を飛んで、途中からハナに行く形になりましたが、それでもやめるようなところはなかったです。結果的に
マイネルグロンに負けてしまいましたが、
ニシノデイジーも力を出し切ってくれたと思います。良馬場で出来たのもよかったと思います」
3着
エコロデュエル(
草野太郎騎手)
「初コース、初斤量、初距離、まだ4歳と経験が少ないなかよく頑張りました。飛ぶ時に気持ちが置かれる感じだったので、そこがついてまわれたら、もっと勝負になったと思います。これが良い経験になってくれたらと思います」
4着
ビレッジイーグル(
大江原圭騎手)
「飛びがすごくよかったです。周りに馬がいて良い感じでハミをとってフワフワせずに走れました。大竹柵を越えて
ニシノデイジーが来たので、先に行ってもらって2番手からいきました。最後までしっかり走れていましたし、力を出し切っていると思います。現状では良く頑張っていますし、この先まだまだ力をつけて良くなっていく感じがします」
5着
ジューンベロシティ(
西谷誠騎手)
「状態も良くポジションも取れました。途中で勝ち馬が動いていったときに、前が速いと思ったので、ひと呼吸仕掛けを待ったのですが、結果的にはあそこで動くべきだったかもしれません。捕まえきれるような手ごたえだったのですが、赤レンガと次の障害で脚をぶつけて、痺れているような感じで、促しても反応しないようなところがありました。最後は来ているように、スタミナはたっぷりの馬です。春の内容よりもとても良かったです。重賞も勝って力をつけていると思います」
6着
ダイシンクローバー(
高田潤騎手)
「馬の状態はすごく良かったので、自信を持っていきました。良いポジションを
マイネルグロンにとられてしまい、もう少しコースロスなく行きたかったのですが、なかなかこのコースは思ったところをとれないので...。赤レンガのところで、少し置かれてしまったので、本当はあそこで離されたくなかったですが、そこで前と離されてハミがぬけるような形になってしまいました。本当は食らいついていきたかったです。悔しいです」
7着
マイネルレオーネ(平沢健治騎手)
「テンに行けないのは、脚質的には予想通りでした。勝負どころで押して行ったのですが、周りも伸びていますからね。
マイネルレオーネも伸びていました。前の馬以上の脚を使わないといけないのですが、今回は脚質の差が出ました。今日は後ろから行く馬には展開は向かなかったです。飛びも安定していますし、年齢的な上積みは薄いですが、限界というわけではありません」
ラジオNIKKEI