阪神競馬場の「第18回
阪神C」は、4番人気
ウインマーベル(牡4=深山)が22年
葵S以来の重賞2勝目を飾った。
ウインマーベルが正攻法の立ち回りで強豪をねじ伏せ、完全復活を遂げた。五分のスタートから道中5番手につけ、直線は今秋の
スプリンターズS覇者
ママコチャとビッシリ馬体を併せて急坂を駆け上がる。残り1FでG1馬を振り切ったものの、ゴール前は内から
アグリ、外から
グレナディアガーズが急接近。それでも鞍上の松山の鼓舞に応えるようにグイッとひと伸び。勝ち時計1分19秒3のレースレコードで堂々とVゴールを駆け抜けた。松山は「厩舎がうまく仕上げてくれて、課題のスタートをしっかり決めてくれた。出てしまえば、2枠4番はいい枠。直線に向いた時は十分やれると感じた。G1馬がいる中で、結果を出せたのはうれしい。まだまだやれる」と満足げに語った。
3歳時だった昨秋の
スプリンターズSではタイム差なしの2着に好走した実績馬だが勝ち星は重賞初制覇を飾った
葵S以来、約1年7カ月ぶり。長かった。管理する深山師は「良かったです。いつかチャンスはくると思っていました」と笑みを浮かべた。「以前はあまり気持ちを表に出さない、おっとりしたタイプだったが、この秋を通して短距離馬らしい体つきになった。一歩ずつ成長している」と胸を張る。G3、G2を勝利。残すはG1タイトル。「大きいところを狙っていきたい」と来春は今年10着に敗れた
高松宮記念(3月24日、中京)でリベンジを誓う。
スポニチ