「阪神C・G2」(23日、阪神)
初の仁川でもどかしい思いを吹き飛ばした。4番人気の
ウインマーベルが直線鮮やかに差し切り、重賞2勝目を飾った。「直線へ向いた時は十分やれると思いました。他馬を気にする心配もなく、強い競馬をしてくれました」。自信満々に導いた松山は相棒をたたえた。
スタートを決めると、5番手を確保。「厩舎の方がうまく仕上げてくださり、課題のスタートをしっかり出てくれました。いい形で脚をためることができました」。鋭い末脚を繰り出し、19年の
グランアレグリアを0秒1上回るレースレコードで制した。
昨年の葵Sで重賞初制覇。飛躍が期待されたが、スタートの問題などで足踏みが続き、8戦連続で勝利から遠ざかっていた。松山は「少し1200メートルが忙しい形になり、ここ2戦は1400メートル。G1馬もいる中でしっかり結果を出せたのはうれしい。これからまだまだやれると思います」と力を込める。
最高の形で23年を締めくくった。深山師は「大きいところを狙っていければとは思っていますが、条件に関してはオーナーと相談しながら」と今後を見据えた。さらなる高みを目指して5歳シーズンに突入する。
提供:デイリースポーツ