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中山大障害・JG1」(23日、中山)
力の違いを見せつけた。初の大障害コースも難なくこなし、1番人気の
マイネルグロンが4連勝でJG1初制覇。最終周回の向正面では抑え切れない手応えのまま、ハイペースで逃げていた
ニシノデイジーをとらえて先頭へ。あとは独壇場だ。一完歩ごとに差を広げ、終わってみれば10馬身差の圧勝だった。
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オジュウチョウサンとして、障害界の統一を宣言するのに十分な走り。オジュウの主戦でもあった石神は自身5度目の大障害制覇を決め、「強い結果、強い内容でした。直線は物見するくらいの余裕でこの時計。まだ5歳。楽しみです。スターになれる素材。来年はスターになってもらいたい」と、新たな1強時代到来を期待した。
G1初勝利の青木師は「最後は声が出なかったです。開業以来、師匠に褒められたことはなかったけれど、やり続けてきたことは間違っていなかった」と万感の思いをかみしめる。自分のことのように喜んでスタンドから下りてきた師匠の小桧山師に迎えられると、感極まって男泣きした。
「石神君の乗っていた馬になぞらえて、全く同じ道を歩むかは分からないけれど、比肩する成績を残してくれたら」と指揮官。詳細なローテは未確定だが、来春の大目標はもちろん
中山グランドJ(4月13日・中山)だ。まずは秋春制覇で、障害界の天下平定を確固たるものとする。
提供:デイリースポーツ