中山11Rの第68回
有馬記念(3歳以上GI・芝2500m)は2番人気
ドウデュース(
武豊騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分30秒9(良)。半馬身差の2着に7番人気
スターズオンアース、さらに1馬身差の3着に6番人気
タイトルホルダーが入った。
ドウデュースは栗東・
友道康夫厩舎の4歳牡馬で、
父ハーツクライ、
母ダストアンドダイヤモンズ(母の
父Vindication)。通算成績は12戦6勝。
レース後のコメント
1着
ドウデュース(
武豊騎手)
「
ドウデュースも私も帰ってきました。状態はすごく良いと思っていたので、この馬の良いところを出すことだけを考えていました。前半はこの馬のリズムでゆっくりと行って、ラストの脚は良いものを持っているので、賭けていました。
道中は少し元気が良すぎるところがありましたが、何とか我慢できたので、残り700mくらいから、この馬の末脚を活かそうと思っていました。4コーナーを回ってくる時の感じが良かったので、何とかなるかなと思いました。
ダービーの後、苦しい思いをしていたので、この馬はこんなものではないと思って、ここまで来て、今日の強いメンバーですけど、
ドウデュースが一番強いと思って乗りました。これまで素晴らしい馬に恵まれて、
ドウデュースという名馬と
有馬記念に挑めて、幸せだと思います。
本当にいつも応援していただいて、ありがとうございます。
ドウデュースとともに良いレースをすることができました。やっぱり競馬は良いな、と思います。今後も皆さん、応援してください。
メリークリスマス!」
(
友道康夫調教師)
「とにかくホッとしています。久々の中山で、落ち着きはありましたが、装鞍所などでは馬っ気も出していて、いつもの
ドウデュースでした。ジョッキーが乗った後は気合いも乗り過ぎず、平常心でいられたと思います。
最初の位置が後ろかなと見ていましたが、向正面から外を上がって行った時、これならと思いました。前に
タイトルホルダーもいたので、何とか届いてほしいと思っていました。
天皇賞、
ジャパンカップとゴールまで声が出ませんでしたが、声が出るレースになって良かったです。前向きなところがある馬なので、距離がどうなのかとか不安を言われることもありましたが、それを払拭できたと思います。
武豊騎手が乗っている時はとても気分が良さそうで、1週前追い切りにも乗ってくれて、動きが変わっていきました。
(出走させた)3頭ともチャンスのある馬で、すごく期待してレースを見ていました。(これまで
有馬記念は)3着が最高だと思いますが、暮れの大一番を
武豊騎手で勝つことができました。ダービーの時もそうでしたが、
武豊騎手でGIを勝つのは一つの夢なので、とても嬉しく思います」
2着
スターズオンアース(
C.ルメール騎手)
「16番枠からでも楽に2番手を取れて、良いポジションが取れました。そのあとはマイペースに行けました。ただ、最後の直線でずっと右にモタれてしまったので、最後はその分ですね」
3着
タイトルホルダー(
横山和生騎手)
「残念です。あそこまでいったら勝ちたかったです。秋3戦目で、ここを目標にこの状態まで持ってきてくれた厩舎スタッフに感謝します。
タイトルホルダーらしい競馬であわやのシーンを作ってくれましたし、本当にかっこよかったです」
4着
ジャスティンパレス(
横山武史騎手)
「返し馬から前走よりあきらかに具合が良くなっていると感じていましたし、落ち着きもあったので、これならゲートも大丈夫かなと思いました。
ただ、ゲートで後ろにモタれて何度も立ち上がるようなところがありました。出ていればプランも選べましたが、腹を括る形でいきました。
ドウデュースが相手だと思って、上手くマークができましたが、コーナリングでギアがスムーズに上がっていかず、ついていけなかった分でしょうか。1番人気に応えられず申し訳なかったです」
5着
シャフリヤール(
松山弘平騎手)
「香港遠征帰りで調整が難しい中でも、厩舎の方が上手に調整してくれて、返し馬で具合の良さを感じました。スタートが良く、
スターズオンアースの後ろで上手く流れに乗れました。
折り合いもついて脚も溜まり、最後まで伸びてくれました。本当に良い馬ですし、勝てなかったことは悔しいですが、差のないところまで来てくれました」
6着
タスティエーラ(R.ムーア騎手)
「馬の状態はすごく良かったです。手応えはありましたが、途中からスローペースになって馬群の中で運ぶ形となり、最終コーナーから直線までスムーズに運べませんでした。最後は良い脚を使っていただけに、その分だと思います」
7着
ウインマリリン(L.モリス騎手)
「良いポジションが取れましたし良いレースができました。最後も他馬に来られたときにひるまず、根性を感じました。もしかしたら海外遠征の疲れがあったのかもしれませんが、よく走ってくれました」
8着
ソールオリエンス(
川田将雅騎手)
「リズム良く運べて直線も頑張ってくれたと思います。これも良い経験になったと思います」
10着
ホウオウエミーズ(
田辺裕信騎手)
「初めての距離で相手も強かったですからね。4コーナーではしっかり反応してくれました。内がごちゃつきそうで外に切り返しました。相手が強かったですが、良い競馬をしてくれました」
12着
スルーセブンシーズ(
池添謙一騎手)
「返し馬のフットワークは良かったです。ただ、
宝塚記念の時と比べると、気合い乗りが良く、少し気負っているかなという感じがありました。
後ろからゆっくり行くプランだったのですが、前に壁をつくることができず、なかなかハミが抜けなかったです。内に入れられそうかなというところで内から張ってこられてしまい、中々ハミが抜けなかったです。向正面でやっとハミが抜けましたが、そこまで力んでいた分、捲ってきた馬がいた時にすぐに反応ができませんでした。
今日は気負っていた分と壁をつくることができなかったところが響きました。距離も2500mは少し長いかもしれません。2000mから2200mくらいが合っているのではないでしょうか」
13着
ライラック(
戸崎圭太騎手)
「しっかり調教する中での体重増でしたし、具合は良かったです。道中も良い感じに運べて、あとはどれだけ伸びるかというところでした。相手は強かったですが頑張っていますし、力をつけてリベンジしたいです」
ラジオNIKKEI