昨年の
宝塚記念などG1・3勝を挙げ、ラストランの
有馬記念を3着で走り終えた
タイトルホルダー(牡5歳、美浦・
栗田徹厩舎、父
ドゥラメンテ)の引退式が12月24日、中山競馬場で全レース終了後に行われた。馬主の山田弘氏、栗田調教師、
横山和生騎手、
横山武史騎手、三浦貴光助手、岩田怜厩務員、生産者の岡田スタツドの岡田壮史氏があいさつ。約2万人のファンが最後の雄姿を目に焼き付けた。
同馬を「絆の馬」として愛着ひとしおの山田弘オーナーは「チーム
タイトルホルダーの皆様方や
JRAにも、感謝の思いでいっぱいです。いつまでもいつまでも、この馬の名前を忘れないでください。その名は
タイトルホルダー! 長い間ありがとうございました」と、感謝の思いを語った。今後は美浦トレセンの厩舎で回復に努め、年明けに北海道・新ひだか町のレックススタッドへ移動して種牡馬として“第二の馬生”を歩む。
栗田調教師「
タイトルホルダーと過ごした日々は多くの経験をさせてくれて、そして多くの景色を見てきました。彼からは必ず、前に一歩進めと次に進むことを教わりました。次のステージに向かいますが、
タイトルホルダーの子供で見ることのできなかった景色を見たいと思いますので、ファンの皆様、まだ彼の背中を押して応援していただければうれしく思います」
横山和生騎手「勝ちたかったというのが本音です。すいませんでした! でも勝てなかったですけど、すごく格好よかったと思います。寂しいですけど、騎乗できてすごく幸せでした。諦めない気持ち、かわされそうになっても、そこからもうひと踏ん張りできることが、素晴らしいところだと思います」
横山武史騎手「(勝った
菊花賞の前の)
セントライト記念で直線でどん詰まってしまって競馬にならなかったので、
菊花賞は思い切っていこうということだけは心がけていました。正直、公式会見でも話していたのですが、3000メートルは長いんじゃないかと思っていたのですが、実際は馬に失礼だったようで、こちらが思っていた以上に体力もありましたし、何より本当に強かったですね。恐れ入りました」
スポーツ報知