「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
先週の
有馬記念で復帰後初のG1勝利を挙げて勢いに乗る
武豊騎手(54)=栗東・フリー=が、史上初のJRA平地G1完全制覇を目指す。タッグを組むのは、連勝中の
センチュリボンド。新たな伝説までマジック1としているレジェンドが、中3日で最後のピースを埋める。
ファンの記憶に刻まれた、
有馬記念での劇的V。大一番でケガから華麗なる復活を遂げたレジェンド
武豊が、今週も金字塔を打ち立てる。
コンビを組むのは
キズナ産駒の
センチュリボンド。前走の
黄菊賞はケガで騎乗できなかったが、札幌での2戦でタッグを組み、「すごく乗り味のいい馬だなという印象です。夏はまだまだ良くなるのは先かなと思っていたけど、前走もいい勝ち方をしていたので。2歳馬同士のレースなので、どの馬にもチャンスがあると思います。小回り二千でも結果を出していますから」と好勝負を見据えた。
24日には栗東CWで6F83秒7-36秒5-11秒5の好ラップ。担当の蟹江助手は「状態は変わらずいい。前走後も治療が要らないくらいにノーダメージでした。デビューから全体的に体が成長して、その流れで来られています」と好ムードを伝える。「有馬も勝ってくれましたし、ユタカさんにお任せします」と、名手の手綱に全幅の信頼を寄せた。
G1格付け前の当レースでは勝ち鞍があるものの、昇格後は未勝利。ユタカは「早くしないとJRAがまた新しいG1を作っちゃうから」と、冗談を交えながらも大記録を意識する。衰え知らずの54歳が、さらに勢いを加速させていく。
提供:デイリースポーツ