スマートフォン版へ

【ホープフルS】無傷3連勝へ! ゴンバデカーブースの松山は自信「距離自体は問題ないし、何より能力は間違いない」/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2023年12月27日(水) 18時01分
 2歳マイルGIは阪神JF=アスコリピチェーノ朝日杯FSジャンタルマンタルがともに無傷のV3。もはや来春の主役は決まり? いやいや、現時点ではあくまで“頭ひとつ”抜けただけの「暫定王者」に過ぎないのは、もうひとつの2歳GIホープフルS(28日=中山芝内2000メートル)が残っているのはもちろん、「伝説の新馬戦」を軸にした戦力図がいまだ不透明なことが大きく影響している。

 ボンドガールが制した6月4日、東京芝1600メートル新馬戦(牝)は、敗戦組からもその後にアルテミスSを制するチェルヴィニア(2着)、京王杯2歳S勝ち&阪神JF3着のコラソンビート(3着)をはじめ、続々と活躍馬が出ているハイレベルな一戦なのだが…。一方で肝心のボンドガールチェルヴィニアが阪神JFに出走できなかっただけでなく、サウジアラビアRCで2着ボンドガールとクビ差の3着だったシュトラウスは東京スポーツ杯2歳Sを制しながらも、続く朝日杯FSでまさかの10着惨敗…。伝説の新馬戦の“伝説”の深みがどの程度なのかが、ベールに包まれたまま年を越してしまいそうなムードも漂い始めているのだ。

 その観点でいけば、サウジアラビアRCボンドガールシュトラウスをまとめてのみこんだゴンバデカーブースホープフルSでの結果が大きな「肝」となるだろう。

 サウジアラビアRCは逃げ切りを決めた初戦とは一転、4角では最後方。それでも次位に0秒6差をつける圧倒的な最速上がりで悠々と2馬身突き抜けてみせた。しかも堀調教師が振り返るには「夏場にじっくりと休ませて成長を促したのですが、体が増えておらず、毛ヅヤなど健康状態もひと息でした。猛暑の中でのルーティンワークが負担になっていたようです」。要は万全の体調ではない中で、あの勝ちっぷりだったのだから恐れ入る。

「(メンタル面での)起伏が激しく安定しているわけではありません。追い切りでもシャープさが出ていなかったので…」とこの中間も万事スムーズというわけではなかったようだが、1週前追い切りにムーアを騎乗させて刺激を与え、その助言を受けて臨んだ最終追い切りでは上々の動きを披露。少なくとも前走以上の仕上がりで臨めることは間違いない。

サウジアラビアRCは思ったより後ろになりましたが、強い内容で勝ってくれました。ただ、いいところに出せたりと、うまくいったところもありますからね。今回は器用さも求められる中山の2000メートルになりますが、距離自体は問題ないし、何より能力は間違いないですから。僕がしっかりと力を出してあげられさえすれば」とは前走に続き手綱を取る松山。

 両2歳マイルGIに続きゴンバデカーブースが無傷3連勝で2歳中距離GIを制することになるのか!? 来春の勢力図を描くうえで最大のカギとなるであろう「伝説の新馬戦」の真価を間接的に問うことになる、その走りに大いに注目したい。

(美浦の両刀野郎・山口心平)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す