「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
デビュー2年目の
今村聖奈騎手(20)=栗東・寺島=が、22年の同レース(
スカパラダイス=18着)以来、自身2度目のG1舞台に立つ。1年目から勝ち星を大きく減らし、苦しみを味わった一年だったが、見事に抽選を突破した自厩舎の相棒
ホルトバージとともに、最後は気持ち良く締めくくりたいところだ。
一年を締めくくる大一番。デビュー2年目の
今村聖奈が、自身2度目となるG1舞台に挑戦する。
相棒は自厩舎の
ホルトバージ。7月の新潟で自ら手綱を取り、未勝利戦Vへと導いた。今回は当時以来、4戦ぶりにコンビを組む。聖奈は「もともと乗り味のいい馬でしたが、1完歩目に力強さが出て、パワフルになっていますね。長くいい脚を使ってくれる子です」と成長ぶりを感じ取る。「初勝利も一緒に勝たせてもらった子ですし、乗せていただけて、感謝しかない」と優しくパートナーをなでた。
51勝を挙げ、女性騎手の年間最多勝記録を更新。次々と記録を塗り替え、飛ぶ鳥を落とす勢いだったデビュー1年目の集大成として、22年の同レースでG1初騎乗を果たした。しかし、これが“2年目のジンクス”なのか-。23年はここまでJRA25勝と大幅に勝ち星が減少。「昨年は、恵まれた中で仕事をしていたなと痛感しました。来年しなければいけないことが明確になった一年」と自らを見つめ直した。
「去年のこのレースでお客さんの歓声を直に聞き、ずっと(G1に)乗っていられるようなジョッキーになりたいと思いました」。苦しんだ2023年だったが、このままでは終わらせたくない。最後に与えてもらったチャンスで、悔いのないようターフを駆け抜け、24年の再進撃につなげてみせる。
提供:デイリースポーツ