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ホープフルS・G1(12月28日、中山・芝2000メートル)=26日、栗東トレセン
今年の
マイルCSを制した
ナミュールなど牝馬でG15勝を挙げる高野調教師は、
朝日杯FSの
ジャンタルマンタルで牡馬で初のG1勝ち。G1昇格後、史上初となる
ホープフルSとの同一年制覇を狙い、2頭出しで挑む。
2番枠に決まった2連勝中の
ヴェロキラプトルは、類いまれなるレースセンスが持ち味。「適応力と言いますか、対応力が備わっています。勝っている(賞金を持っている)ので、成長を見ながら調整できるのは強みです。いい成長をしています」と高野師は手応えを感じている。新馬戦が東京、前走が阪神と異なる競馬場でも難なく対応し、小回りの中山でも不安はなさそうだ。
24日の最終追いは栗東・坂路で54秒0―12秒1をマーク。「全身を使って満足のいく動き。ボリュームが出て、パワフルな感じになってきました」と指揮官は笑みを浮かべた。“機敏で足が速く最も知能の高い恐竜”という馬名の由来にふさわしいクレバーな走りを披露する。
抽選を突破した
ショウナンラプンタは11番枠。「内すぎず外すぎず、いい枠じゃないですか」と高野師は満足げな表情だ。前走の東京スポーツ杯2歳Sは出遅れが響いて4着。まだ粗削りでゲートなど課題も残るが、「1勝馬ですし、出走賞金を考えたら出る以上は勝負。能力は高いと踏んでの出走です」と期待を隠さない。二本の矢で
JRA今年最後のG1を熱くする。(山下 優)
スポーツ報知