今年の
中央競馬もいよいよ開催ラストへ。
12月28日(木)は「中山・阪神」の2場。そしてGIレースは2歳の中距離頂上戦・
ホープフルS(GI・中山・芝2000m)で締めくくりとなる。
過去10年データを使ってヒントを見つけるこのコーナー。今週はこの
ホープフルSに注目。馬券のポイントや狙いどころを探していく(注・
ホープフルSは17年以降からGIレース。14〜16年がGII。それ以前はオープン戦です)。
1.やっぱり1番人気は強いけど…?
いつものように上位人気馬のチェックから。
ホープフルSでの1番人気馬は過去10年で5勝。成績は【5・2・0・3】。5勝は16〜20年のGII時代からの5連勝だった。
レイデオロ、
サートゥルナーリア、
コントレイルといった名馬たちが勝っている。だが近2年の1番人気馬は、共に馬券圏外での連敗中。今年は再びの勝利か、それともまたもや凡走かの分水嶺の年となる。
一方、2番人気馬は2勝、成績は【2・1・4・3】。馬券圏内としては70パーセントで、1番人気同様に成績は良い。3番人気馬は1勝で、成績は【1・2・1・6】。やはり人気が下がるほどに成績も下がっている。
2.狙うならば8番人気馬?
人気上位以外で、過去に好走多いのは8番人気馬。過去10年で1勝(オープン時代の13年)ではあるが、成績は【1・2・2・5】で馬券圏内率50パーセントを誇っている。ただし、GIになってからは3着が精一杯ではある。
ちなみに2ケタ人気馬で馬券圏内となっているのは、昨年14番人気で1着となった
ドゥラエレーデだけ。昨年が印象的だったので今年も狙いたくはなるが、全体を通して10番人気以降は好走できていない。2ケタ人気馬も今年狙うかどうかは決断しづらいところ。
ちなみに過去10年で、上位で一度も馬券になっていないのは5番人気馬。今年そこに当てはまる馬にとってはイヤなデータだ。
3.前走ローテはどこからが狙いとなる?
それでは、1着馬は前走どこからのローテーションが良いのか。
近5年の1着馬は、前走・東京スポーツ杯2歳Sか、萩Sか、どちらかとなっている。17年にGIに昇格してからは、ここに京都2歳Sを加えた、3つのレースからしか勝馬が出ていないことになる。ちなみに16年以前のGII・オープン時代ならば前走・新馬戦や500万(現1勝クラス)からの馬も勝利していた。
なお昨年の
ドゥラエレーデは前走4着だったが、それ以外の勝ち馬は前走1着がほとんどである。
4.枠順に有利不利はある…?
オープン・GII時代も含めた過去10年、頭数立ては12〜18頭立てと幅広いが、勝っていたのはすべて6枠までの馬。2・4・5・6枠がそれぞれ2勝ずつ。1・3枠が1勝ずつで、7・8枠にはまだ勝利がない。これだけのデータだけ見ると「外枠不利」という感じあり。
しかし2・3着も含めた馬券圏内30頭とすると、7・8枠もそれなりに食い込んでいて、わりと全体的にはフラットな状況。決して内枠だから良いというワケではなく、「4〜6枠の中枠有利」といった感じである。
(netkeiba編集部)