年明け最初の
JRA開催は6日(土)と少し日が空く。年始は
地方競馬の馬券でも買ってみよう……というファンも多いのではないだろうか。
日ごろ、
中央競馬を中心に楽しまれている方にとって、難しいと思われるのが
地方競馬のクラス分け。
JRAでは未勝利(新馬)→1勝クラス→2勝クラス→3勝クラス→オープン(OP特別/リステッド/重賞)の5段階だが、
地方競馬ではA・B・Cの3段階を基本に、各主催者によって細かく決められている。
例えば、南関東ではA1・A2・B1・B2・B3・C1・C2・C3の8段階。兵庫県競馬(園田/姫路)ではA1・A2・B1・B2・C1・C2・C3の7段階となっている(世代限定戦などは割愛)。各地で競走馬のレベルも、格付けルールも、クラスの数も別々なので、南関東B1=兵庫B1=ホッカイドウB1という力関係ではない。主催者が違えば互換性はないので、他地区から転入してきた馬がいたら要注意だ。
次に○組について。主催者やクラスによってはB7組やC3(十四)(十五)(十六)のように、クラス表記の後ろに数字や漢数字などが付いていることがある。これを「組=くみ」といい、同一クラス内でさらに細分化したものと考えていただきたい。南関東のC2(三)(四)組ならば「しーに、さんくみ・よんくみ」と読む。
こちらもクラス同様に各地で細かいルールが異なる。そのため一概にはいえないが、同じクラスなら上位の組に強い馬が多い。南関東を例にすれば、同じC3でも一組がもっとも賞金・ポイントを持っている馬(=好走回数が多い)で、漢数字が大きくなればなるほど賞金・ポイントが少ない馬(=好走回数が少ない)となるからだ。
実際例を参考に見てみたい。1月1日の川崎7Rに出走予定の
サンドジョーカーは3走前にC1(二)(三)を勝利し、前走もC1(二)(三)に出走。だが、南関東競馬では1月1日、7月1日にクラス替え(=降級)があるため、今回はひとつ下のC2(一〜三組)に出走している。前走は7着なので一見すると成績は振るわないが、C2で入着レベルの馬よりも実力が上なのではないか……という予想ができる。
頭数が多い下級条件では、クラスや○組を意識するだけでも力関係を把握しやすくなる。十五組を勝った馬よりも、一組で惜敗した馬のほうが、能力的には上だったというケースも多々。もちろんレースレベルや馬の実力、馬場状態、展開なども影響するため単純な話ではないが、
地方競馬のクラス表記の意味を知っているだけでも、予想の参考にはなるはず。
しかしながら、これはあくまでも一例。各主催者ごとの格付けルールはホームページなどで確認されたい。
地方競馬は年始も休まず開催。365日、毎日どこかで行われている
地方競馬を、この機会にチャレンジしてみてはいかがだろうか。