年内で騎手を引退し、調教師に転身する
田中勝春騎手(52)=美浦・フリー=の引退式が28日、最終レース終了後の中山競馬場で行われた。
ラストデーでは1、2Rと連勝。田中勝は「単勝が売れてるって?もらえるものならその記念馬券、オレも欲しいなあ」とジョークも飛び出し、現役最終日を楽しんだ。
引退式ではパドックを周回してファンにあいさつ。多くのジョッキーが見守る前で柴田善と熱い抱擁をかわした瞬間、とうとう我慢できなかった。「やっぱり泣けるわな」。最後の最後に“カッチー
スマイル”が崩れた。
騎手生活35年、1800勝ジョッキーは、1月から調教師として新たなスタートを切る。「つらいと思いますが、52歳の新人、オールドルーキーでございます。これからも皆さんに喜んでもらえるように、馬を育てていきたいと思います」と決意表明。パドックは歓声と拍手に包まれた。
提供:デイリースポーツ