「
京都金杯・G3」(1月6日、京都)
期待の超高額馬
ドーブネが24年最初の重賞で念願のタイトル奪取を狙う。心身の充実とともに一気に本格化すると、目下リステッド競走を連勝中と勢いは増すばかりだ。3連勝で重賞Vを飾り、飛躍の一年をスタートさせる。(出走馬の年齢は2024年表記)
着実に成長してきた“5億円ホース”が、24年の競馬界を開幕から盛り上げる。21年千葉サラブレッドセールで4億7010万円(税抜き)で落札された
ドーブネ。2、3歳時こそ高いポテンシャルを発揮しきれなかったが、4歳を迎えて心身が充実すると一気に本格化。リステッド競走連勝で重賞戦線の主役に名乗りを上げた。
才能開花の裏には、能力を信じて一歩ずつ成長を促した陣営の努力が大きい。「ようやく体を起こして走れるようになってきました。2年やってきて、やっとですね」。北海道遠征にも帯同した南井助手はかみしめるように語る。その成長の証明が4歳秋の2戦だ。
ポートアイランドSでは、かつての激しい気性を見せることなく2番手でしっかり折り合い、直線半ばで抜け出して完勝。続く
キャピタルSは好スタートを決めてハナを奪うと、そのまま後続を完封。自在性の高い走りで連勝を果たした。
3連勝での重賞初制覇に向けて、この中間も順調そのものだ。「トモとかはもっと良くなりそうな感じがあるので5歳、6歳とさらに良くなると思う」と成長の余地を説明しつつ、「超順調ですよ。状態は高いレベルでキープしていますし、このまま行ければ楽しみです」と初タイトルへの期待をにじませる。
今回は京都初登場となるが「普段乗っている感じだと右回りがいいと思う。ハナにはこだわらないですが、気持ち良く自分のペースで走らせたいですね」と同助手。ワインのように熟成された
ドーブネが、新春から勝利の美酒に酔いしれる。
提供:デイリースポーツ