年末恒例の「格付けチェック拡大版」。クラシックを目指す若駒たちを、デイリー特捜班が独自の目線でランキング化してお届けします。(出走馬の馬齢は2024年表記)
◇ ◇
【牡馬】
1位は無傷3連勝で朝日杯FSを制した
ジャンタルマンタルだ。
デイリー杯2歳Sを2馬身差で完勝。続く朝日杯FSは中団から内を通ってポジションを上げ、直線あっさりと抜け出して快勝。V時計の1分33秒8は平凡だが、無敗という加点材料はある。馬群でも我慢が利いて最後に内を突ける勝負根性、センスの良さは光る。
2位は
京都2歳Sの覇者
シンエンペラー。
ホープフルSでは牝馬の
レガレイラに敗れたものの、正攻法の競馬で2着と上位の力は示した。
京都2歳SのV時計1分59秒8は、2000メートルで行われるようになってからの最速タイムで、
ホープフルSの走破時計2分0秒3も優秀だ。
3位
ゴンバデカーブースは新馬戦を逃げ切りで制すと、続くサウジアラビアRCはメンバー最速上がりで後方一気。
ホープフルSは感冒で取り消したが、自在性のある走りと、底を見せていない点からも軽視はできない。
4位はアイビーSで
レガレイラを破った
ダノンエアズロック。
東スポ杯2歳Sの覇者
シュトラウスが5位で続く。
【牝馬】
G1馬2頭を押しのけ、
チェルヴィニアがトップ評価。母が16年
オークス2着馬
チェッキーノで、近親に重賞馬がズラリと並ぶ良血馬。未勝利戦を6馬身差で圧勝すると、続くアルテミスSはメンバー最速上がりでラ
イバルを一蹴した。スケールはかなり大きく、血統とレースぶりから距離の融通も利くタイプでクラシック向きだ。
ホープフルSでG1昇格後初の牝馬Vを決めた
レガレイラが2位。馬場状態の違いはあるものの、V時計2分0秒2はレース史上最速。4角で外を回って楽々と差し切ったレースぶりからも大物感が漂っている。
3位は無傷3連勝で阪神JFを制した
アスコリピチェーノ。G1制覇となった前走のV時計132秒6はレースレコードで、時計が出やすい馬場状態ではなかったことを踏まえると優秀だ。レースセンスの良さも光る。
阪神JF2着を評価して
ステレンボッシュを4位に。新馬戦で
チェルヴィニアを破り、サウジアラビアRC2着の
ボンドガールを5位とした。
【番外編】
10日の中山1勝クラスを5馬身差で圧勝した
ミッキーファイトに注目だ。V時計の1分52秒5は、良馬場で行われた2歳の中山ダート1800メートル戦の最速時計とかなり優秀だ。
次戦は大井の
雲取賞(2月14日、ダート1800メートル)参戦を予定。このレースは来年、新たに生まれ変わる3歳ダート路線において、3冠競走初戦となる
羽田盃の前哨戦だ。スケールは大きく、ダート界でヒーローになれるだけの素質は秘めている。
提供:デイリースポーツ